様々なお茶が並ぶブース
ゆったり広めのテントが陽射しをほどよく遮り、ひとつひとつのテントの下は、それぞれ別世界。無農薬、無着色、無添加のお茶、希少なお茶が並んだ各ブースでは、それぞれのこだわりや特色について気さくに語ってくれます。緑豊かな屋外という舞台も一役かって、堅苦しい雰囲気は一切ありません。普段あまり目にすることのない、丁寧な所作で淹れるお点前を鑑賞したり、めずらしいお茶を試飲することもできます。思わず目を奪われる茶道具から、普段使いに便利な茶器まで個性の光る品々は、同じブースにまた足を運んで、もう一度見たくなってしまうものも。
ふらりと立ち寄って、お気に入りのお茶や器、お茶に合うスイーツを買って帰るもよし、お茶席体験をしている方を後ろからのぞいて見るもよし、このイベントを楽しみに、毎年、遠方からわざわざ来る方も増えてきました。
普段は手にとることのない種類のお茶にも自然に手が伸びるのは、おいしさや楽しさを実感できた印。販売されているお茶や器は、他ではなかなか手に入りにくいものや、それぞれ出展者の自慢の品々。吉田山大茶会に持ち寄ったのは、同じように好きになってくれた方におすそわけしたいという思いからくるもの。だからこそ、お茶や茶器への愛情を語る口ぶりに温かみを感じ、どのブースでもすぅっと胸にしみこみます。
素肌をなでるような爽やかな風が心地良く、木々の葉がサラサラと揺らぐ優しい音が耳に届きます。このイベントは、2010年から開催され、今回で4回目となりました。