お茶に含まれるカフェインの量や効果とは?


茶葉にはカフェインが含まれているのが特徴

お茶には、他の植物には含まれていなかったり、含まれていても含有量が少ない成分がいろいろと含まれています。たとえば、テアニンやカフェイン、カテキン類、無機成分としてマンガン、フッ素などを掲げることが出来ます。逆にそれがお茶を嗜好品として長い間ずっと特徴のあるものとして位置づけ、人々を魅了してきた原因でもあります。

そのせいか、カフェインが多いので妊婦は飲まないほうがいいとか、夜遅くに飲まないほうがいいとも言われます。だから、多くの人から、お茶が好きだけどカフェインの少ないお茶はありますか?といった質問が多く寄せられています。

他の飲料と比べても、カフェインの含有量は多く、覚醒作用がお茶の一つの特徴だとも言えるでしょう。たとえば、麦茶、玉露、コーヒー、コカコーラ、板チョコの中でカフェインの多い順に並べるとどうなるでしょう。

そう、玉露が一番多く、ついでコーヒー、板チョコ、ココア、コカコーラ、麦茶の順になります。コーヒーはカフェインが多いといわれていますが、コーヒーの炒り豆と玉露の茶葉を比べると、100gの中に含まれるカフェイン量はコーヒー炒り豆1.3%であるのに対して、玉露は3.5%と倍以上の量の量が含まれています。抽出液150ml当たりのカフェイン含有量を比較しても、炒り豆をドリップしたコーヒーは100 mg 急須で淹れた玉露は180mgと、玉露の方が多くのカフェインが含まれています。

では、そもそもカフェインとはなんでしょうか?
 

カフェインとは何なのか?効果や効能

カフェインの正式名称は、1,3,7‐トリメチルキサンチン(あるいは、3,7ジヒドロ-1,3,7トリメチル 1-H-プリン-2.6-ダイオン)といい、プリン塩基の一種に分類されるアルカロイドです。無色の結晶で苦み画あるのが特徴です。

もともと、1820年にスイスのルンゲがコーヒーから分離して、カフェインと名付けた物質ですが、1827年にイギリスのウードリーによって、お茶に含まれている茶素ティンが発見された。後にこれが同一の物質であることが判明することになりました。

カフェインは、茶葉の中に通常2~4%程度含まれており、苦味をもつ物質ですから、当然、茶の味わいに重要な影響を与えるものです。高温でカフェインは沢山抽出されます。玉露は低温で入れると苦味が出ないといわれますが、これは玉露に沢山含まれるカフェインを出来る限り抽出させないようにする工夫なのです。
 

抽出温度による抽出量の変化

アイスティーを作るときに、中途半端に紅茶を冷やすと、茶が冷えるに従って、白くにごるクリームダウンという現象が起こりますが、これは、カフェインの作用の一つです。カフェインとタンニンが複合体を作って水に溶けなくなるからだといわれています。

カフェインの効能としては、覚醒作用(疲労感や眠気の除去)、持久力増加、二日酔い防止、利尿作用、疲労回復作用などの生理効果が掲げられており、茶を飲用した時気分が爽快になります。そんな効果があるからこそ、お茶は昔から長いこと好まれてきたわけですね。

次にお茶の種類とカフェインの関係について見てみましょう。
 

お茶の種類とカフェインの含有量

お茶にはいくつ物種類がありますが、それぞれのお茶の種類によってもカフェインの含有量が違います。もっともカフェインが多いのが先に見たように玉露です。これは、芽が伸びる工程で覆いを被せて日光をさえぎるために、カフェインの含有量が多くなるといわれています。

ただし、茶葉をそのまま挽き湯をさした抹茶は、茶葉の成分そのままを飲むのと同じなので、抽出液である他の茶とは別格です。

では、その他のお茶はどうでしょう。100g当たりのカフェインの含有量比率を比べると次のようになります。

茶葉のカフェイン含有量比率

これは100gの茶葉に含まれるカフェインの量の比率ですから、抽出液になるともう少し少なくなるでしょうが、圧倒的に抹茶が多く、次に玉露の数値が多くなっています。 後で見るように黒茶にはばらつきがありますが、ここで示されているのは、標準的なプーアル茶です。

では、同じお茶の種類を比べた場合、カフェインの量に違いがあるのでしょうか?
 

カフェイン量の違いの原因

春茶と夏茶を比較すると、若干ですが夏茶の方がカフェインが多いといわれます。また、春早いお茶と春遅いお茶だと、春早いお茶の方がカフェインが多いといわれます。したがって、明前のお茶が好まれる一つの要因にカフェインが多いことがあるともいえるでしょう。

同じ茶樹を比べると、カフェインは芽の部分に多く含まれており、下の葉になるにつれ含有量が減少します。そこで、下の方の茶葉を多く使う茶にはカフェインが少ないわけです。一方、芽を沢山使う茶にはカフェインが沢山含まれているわけです。
 

茶葉の部位によるカフェイン含有量

したがって、芽の部分を多く使う緑茶や白茶よりも、成葉を沢山使うほうじ茶や番茶の方がカフェインが少ないわけです。

ほうじ茶や番茶にカフェインが少ないのは、あくまでも芽よりも下の茶葉を多く使っているからであり、芽を多く利用した煎茶をほうじ茶にしても、カフェインの含有量は減少しません。

熱処理では、カフェインの性質が変わらないのです。一般的にほうじ茶にはカフェインが少ないといわれるのは、通常芽の部分を使うことが少なく、安価な成葉を利用することが多いからなのです。

さらに、カフェインは経年変化が少なく、陳年の茶にも一定のカフェインが含まれています。

よく、プーアル茶にはカフェインが少ないと言われますが、決してそのようなことはなく、また、経年変化が少ないため、年数の経ったプーアル茶にもカフェインが含まれていることには留意が必要です。

ただし、黒茶の中では、茯磚茶(ふくせんちゃ)が1.31%とカフェインが最も少なく、一方で六堡茶が3.53%、プーアル茶が3.41%と多く含まれているというデータがあります。これに対比される台湾包種茶は、3.06%ですから、黒茶といってもそれぞれのお茶により含まれるカフェインの量が違うのです。

紅茶も同様に、茶葉だけのものよりも、シルバーチップとかゴールデンチップと呼ばれる白毫の多く入ったものはカフェインが多く含まれています。

以上のとおり、カフェインの少ないお茶を飲みたい場合は、芽のお茶を避け、茶葉の下の部分を利用している番茶やほうじ茶を飲むといいでしょう。その場合でも、カフェインがまったく無いわけではなく、カフェインを避けなければならない方は、麦茶などを飲むことをお勧めします。

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