いちばん飲まれている緑茶

茶葉の美しさも魅力のひとつ

茶葉の美しさも中国緑茶の魅力のひとつ

中国茶というとジャスミン茶や鉄観音茶のイメージがあるものの、中国でいちばん飲まれているお茶は緑茶です。緑茶は生産量、消費量ともに最も多く、産地や種類も豊富で、様々な味わいを楽しむことができます。

中国茶が好きという方でも、いちばん好きなお茶に緑茶を挙げる人は少ないように思います。青茶(ウーロン茶など)に比べると、日本国内で購入できる場所や種類が少ないうえに高価であるのも理由のひとつといえるでしょう。

日本人には日本の緑茶のイメージが基準になっているせいか、思っていた味と違うというのが第一印象かもしれません。日本の緑茶は、産地による違いはあるものの、煎茶の茶葉は基本的には同じような形ですが、中国の緑茶は、茶葉の大きさも、数ミリのものから数十センチのものまでありますし、形状もふっくらしたものや、押し花ならぬ押し葉のように平らなものなど実に様々です。

お茶のランクを決める鑑定では、外観、水色(すいしょく)、香り、味、茶殻の5項目で判断します。その中でも、緑茶は他のお茶よりも外観が重視されます。つまり、茶葉の美しさも緑茶の魅力のひとつなのです。いろんな中国緑茶に親しみ、その美しさ、個性ある香味を知っていくと、ますます中国茶の魅力に取り込まれてしまうことでしょう。

日本の緑茶とどう違う?

ガラスのコップで手軽にいただける中国緑茶

ガラスのコップで手軽にいただける中国緑茶

日本の緑茶とのいちばんの違いは、香りを重視した作り方をしているところにあります。日本茶は、旨み、渋み、苦みのバランス、つまり味そのものを重視していますが、中国茶は、味に加えて、香りもとても大切にしています。

緑茶は、茶葉を発酵させない不発酵茶です。製造工程は、殺青、揉捻、乾燥と、日本の緑茶と同じですが、蒸して殺青することが多い日本茶に対して、中国茶は釜炒りが主流です。殺青とは、熱を加えて酵素の活性を止めて、ポリフェノール類の酸化を防ぎ、緑色を保つために行う工程のひとつ。この工程によって、茶葉は緑色を保ち、水色は透明感のある薄黄緑色になり、香ばしい香りと爽やか甘みを持つ緑茶になります。釜炒りで発酵を止めた緑茶は、独特の香ばしさを楽しむことができます。