イメージアップの香りレシピ
では香りのレシピを紹介します。
左から、サンダルウッド、ローズ、ローズウッド、ラベンサラ
・ローズ 15滴
・ローズウッド 10滴
・ラヴィンサラ 5滴
・サンダルウッド 10滴

左から、シナモン、ローズゼラニウム、マンダリン、ローズウッド、ラベンサラ
・ローズゼラニウム 15滴
・ローズウッド 10滴
・ラヴィンサラ 5滴
・マンダリン 5滴
・シナモン 5滴

左から、ネロリ、フランキンセンス、ローズウッド、ラベンダー
・ネロリ 15滴
・フランキンセンス 10滴
・ラベンダー 5滴
・ローズウッド 10滴
スイートオレンジもマンダリンと同様に言われています。しかし、柑橘系のこのような作用に関しては、さまざま言われていますので、使用の判断は自己責任にてお願いいたします。
■マンダリン
学名: Citrus reticulata
科名: ミカン科
原産国: ブラジル、スペイン、イタリア、カリフォルニア
禁忌事項: 光毒性あり ※上記文章を参照ください
マンダリンは太陽を思わせるようなフレッシュな柑橘系の香りが特徴で、気分をリフレッシュして抑うつや不安を振りはらうパワーがあると言われています。この精油は、とても「優しい」精油なので、妊婦さんは子どもにも使うことが出来ます。皮膚をやわらかくするような効果もあり、ネロリとブレンドすることで妊婦さんの妊娠線の予防にも役立てられています。フローラル系や樹脂系の強い香りと相性が良いので、これらの香りとブレンドすることで強い香りが苦手な方にも良い香りの印象を与えるアイテムになると考えます。
■シナモン(リーフ)
学名: Cinnamomum zeylanicum
科名: クスノキ科
原産国: インド、エジプト
禁忌事項: リーフ(葉)以外から抽出されたものは皮膚刺激が強いので注意。少量で効果が高い精油なので、妊婦や老人、小さな子供への使用は避けたほうが良いでしょう。流産を引き起こす可能性もあるため妊娠中は避けましょう。
シナモンは、塞ぎ込んだ気分を晴れやかにしてくれる効果があるスパイシーですっきりとした香りです。でもどこか甘さがあり、この甘さとスパイシーさのバランスが好きな人にはやめられなくなるような魅力ある香りだとガイドは感じています。胃や腸の活動を活発にしてくれる働きもあり、内分泌系に刺激を与えてくれるので、少量月経を正常に戻すのを助けてくれたり、性欲を高めるような働きも持っています(催淫作用)。消毒剤としても優れており、ディフューザーや加湿器で香らせることで感染症の予防にも役立ちます。
【参考文献】
『増改補訂 アロマテラピー事典』 著:パトリシア・デーヴィス 訳:高林林太郎 フレグランスジャーナル社刊 2004年、『アロマテラピーのための84の精油』 著:ワンダーセラー 訳:高林林太郎 フレグランスジャーナル社刊 2004年、『スピリットとアロマテラピー』 著:ガブリエル・モージェイ 訳:前田久仁子 フレグランスジャーナル社刊 2000年第1版第1刷発行、2008年第9刷発行
常温に置いて香りを熟成させましょう!
出来上がりは1週間~10日程、常温で熟成させると香りが馴染んでガイドの好みに仕上がります。だんだんと、香りがまろやかに変化するところも、手作りの香るスプレーの楽しいところです。熟成させる理由は、アルコールと精油が馴染むためです。もちろん、出来上がりをすぐに使ってもOKなのですが、アルコール臭がツンと気になることが多いので、1日でも置いてなじませる方が香るスプレー向きです。
レシピを参考に自分専用の香りをアレンジしよう
レシピを参考に香りを作成したら、是非自分用にアレンジしてください。下記にレシピをアレンジするポイントをまとめました。様々な精油のブレンドに役立ちますので、参考にしてください。<香りをアレンジするポイント>
(1)「フローラル系の精油はなるべく被らないようにすることです。フローラル系同士のブレンドは、相性が悪いということではありません。ガイドは、花の香りは自分が主役でいたい香りだと感じています。アレンジに慣れてくると鼻同士の香りも上手に組み合わせられますが、先ずは「主役を1つ決める」ことで、あれもこれも混ぜてしまったぐちゃぐちゃな香りを作らず、失敗が少ないからです。
(2)ラベンダーやローズウッドなど、「デオドラント効果」のある精油をレシピに1つ加えましょう。ラベンダーやローズウッドは香りのバランスも微妙にとってくれるような働きもあるので、主役となる香りとの相性を考えながらブレンドに加えると体臭予防に役立ちます。
(3)1つはすっきりとした香りの精油を加えましょう。甘い卵焼きに「ひとつまみの塩」を入れるように、1種類、1滴でもいいので、すっきりとした香りを加えましょう。今回のレシピには初心者にも使いやすく、フローラル系の香りと相性が良いラベンサラを使っています。
(4)ピリッと個性を効かせる樹脂系やスパイス系などの、癖のある香りを少しブレンドしてみましょう。慣れない方は、これらの精油は除いてくださいね。ひと味加えると個性が出るので、気分や季節に応じてサンダルウッド、フランキンセンス、シナモンなどの香りを加えてみてください。「大人な女子力アップ」に貢献してくれる香りです。
おわりに
今回紹介した「香るアロマスプレー」は、「マスクでシュッ! アロマで不快感を解決」の記事で紹介したアロマスプレーのレシピを参考にすると、50mlサイズでのアロマスプレーにしてルームフレグランスとしてもお使い頂けます。手作りアロマコスメは、料理と同じく自己責任で楽しむものです。安全にアロマコスメ作りを楽しんでいただくために「アロマコスメの作り方・注意事項」の記事を読んでいただくことをおすすめします。
衣類にシュッとするスプレーとして使う場合は、手作りのアロマスプレーでは衣類にシミを付ける可能性が否めない為、自己判断で行って頂くことをお願いいたします。自分が好きな香りは、枕にシュッとひと吹きするとピロースプレーとしても活躍しますし、良い眠りの助けにもなるでしょう。