「ほめて伸ばす」はホントに正解?

子どもをやる気にする習慣は難しいことではありません。

子どもをやる気にする習慣は難しいことではありません。

よく、「ほめて伸ばすのがいいですよ」と、いろんな子育て本に書いてあります。確かに、ほめるより叱ることが多いと、子どもは反抗するか、心を閉ざして聞き流します。

でも、叱りたい状況でほめるのはストレスがたまるものです。また、毎日の生活において、ほめるだけではうまくいくわけがありません。たとえばこんな状況では、どうほめて子どもを導けばいいのでしょう。
 
  • 学校の宿題そっちのけで遊びに出かけてしまう
  • ひたすらゲームをやり続けている
  • 親の話をほとんど聞かない
無理にほめては、子どもはかえって勉強から遠のきます。叱りたいのに、ほめるのは気持ちにウソをついているのでこちらのストレスもたまります。だから結局、叱ることで「そのときだけは」なんとか勉強に向かわせる、となっていないでしょうか。
 

子どものやる気を高める「感心する」習慣

では、親がしつこく言わなくても、子どもが自分から勉強するようになるのは、親のアプローチでは無理なのでしょうか。そんなことはありません。たったひとつの習慣で、子どもが自分から勉強するようになるのです。

その習慣とは、「感心する」ことです。

ストレートなほめ方がそのまま子どものやる気に結びつくのは、だいたい小学4年生くらいまでです。小学5年生以降、自我が形成されていくと、ただ「よく、できたね~」とほめられても、逆に子ども扱いされているようで、喜ばない子どもの割合が増えてきます。子どもにとっては特に身内からのストレートなほめられ方は、なんだか機嫌を取られているように思えてしまうのです。

ここは発想を変えて、子どものご機嫌取りはやめてしまいましょう。ほめるのではなく、ただ感心するんです。そのためには子どもへの関心を高め、プラスの変化を見逃さないようアンテナを張る姿勢も必要です。

たとえば、偏食が目立っていた子どもが少しずつ食べられるものが増えていったら「お母さんが子どもの頃も好き嫌いが多かったけど、それより今のあなたの方が食わず嫌い克服するのが早いのね。お母さんがネギを食べられるようになったのは大人になってからよ。なかなかやるじゃない」というように感心するわけです。

子どもはほめられることに慣れると、ほめられるのが当たり前になります。ほめてもプラスの効果がなくなります。それどころか、ほめられないと気分を害する子どもに育っていきます。そして、機嫌を取るためにほめ続けると、だんだん「自分は機嫌を取ってもらえる存在なんだ」という意識が芽生え、親に従わなくなります。それどころか、ほめてくれない学校の先生や、クラスメートとのコミュニケーションもうまくできなくなる可能性さえ出てきます。

また、達成した「結果」をほめると、手段を問わず結果を求めるようになります。親にほめられたいから、認められたいから、カンニングしてでもテストでいい点数を取ろうとするわけですね。
 

子どもへの「関心」を高めて、「感心」する

正しく「ほめる」のは高い技術が必要です。その点「感心する」のは簡単です。自分が勝手に「感心する」だけなので、相手に悪い影響はほとんど出ることがないのです。相手のリアクションを期待する「ほめる」行為との大きく違うポイントです。

大人でも人から感心されるとうれしいですよね。子どもにとっても同じです。子どもへの「関心」を高めて、声に出して、「感心」してみてください。これが習慣になると、子どもの態度が変わってきます。

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