目標設定が将来の成功を左右する
目標設定がなぜ大事なのか
学力的には差があまりないにも関わらず、なぜ、後の成功率に差がでたのでしょうか。それは、エール大学は4年生の授業で将来の目標設定とプランニングを取り入れているからだといわれています。
年の終わりにもなると、来年こそは、と目標設定をします。しかし設定した目標を達成しなくては意味がありません。そこで、今回は効果的な目標設定について取り上げます。
<目標設定のコツ:目次>
目標設定のコツ:取り組む領域をたな卸しする
目標設定となると、すぐに大きな目標を書きたくなりがちです。もし、「来年達成したいことをリストにしてください」と言われれば次のようなリストができるでしょう。- 年間売り上げを2倍にする
- キャリアアップする
- ネットワークを広げる
- 部下を昇進させる
- 体重を10キロ減らず
- ゆとりのある生活をおくる
- 勉強の時間を作る
ですから、まずは、たな卸しするところからはじめましょう。以下のリストを使って、あなたが次の1年で手にいれたいことにチェックを入れてみてください。
●仕事について
□キャリアアップする
□スキルを身につける
□条件のよい仕事を見つける
□会社を興す
□部下育成する
●健康について
□ストレスを減らす
□運動をする
□アルコールを減らす
□減量する
□睡眠をよくとる
□たばこをやめる
●人間関係について
□家族との絆を深める
□職場のネットワークを広げる
□SNSの活動を活発にする
□気になっている人と和解する
□職場以外の人とのネットワークを広げる
そのほかにチェックをしていて思いついたものがあれば、付け加えていきましょう。
目標設定のコツ:改善したいことをリストアップする
手に入れたいことをチェックしたら、次に日ごろ改善してみたいと思っていることを見直してみましょう。日常的に「こうなればいい」「ああすればよかった」などと思うようなことはありませんか。その中に取り組むことで次のステップへの移行できるものがあるかもしれません。そこで、改善したことをリストアップしてみましょう。以下の問いに答えてみてください。
- 仕事やキャリアの中であなたが改善したいと思っていることは?
- 日常生活で改善したいと思っていることは?
- 家庭環境の中で改善したいと思っていることは?
- 専門的なスキルの中で改善したいと思っていることは?
- コミュニケーション能力で改善したいと思っていることは?
- 外見上で改善したいと思っていることは?
- 健康で改善したいと思っていることは?
- ビジネスで改善したいと思っていることは?
- 人生の質で改善したいと思っていることは?
改善したいと思っていることになんらかの方向性、共通性はありますか? もし仕事の領域で改善したいことが多いのだとしたら、仕事に対する取り組みに集中する必要があるかもしれません。もし、家族や生活に関する領域が多いなら、家族とも話し、共通の課題がないか見てみましょう。
目標設定のコツ:必要なスキルをたな卸しする
取り組む領域や改善したいことを棚卸することで、次第に取り組むことが具体化してきたことでしょう。次に自分に必要と思われるスキルも見てみましょう。あなたが目標を達成していく上で必要とされるスキルは何ですか?●ビジネススキル
□チームワークづくり
□リーダーシップ
□問題解決
□行動力
□委譲する
□チャレンジする
●自己管理スキル
□約束を守る
□言ったことは実行する
□黙認しない
□無理な約束をしない
□相手に要求する
●充実感を得るためのスキル
□規則正しい生活をする
□貯蓄する
□夢を持つ
□愛情を表現する
□感謝する
□無理をしない
●コミュニケーションスキル
□黙って話を聞く
□感情を伝える
□相手をほめる
□会話を弾ませる
□ノーという
□伝えたいことを伝える
日頃、スキルアップを実感したり、気になっているものがあるとしたら、その取り組みも目標となることでしょう。
目標設定のコツ:1年のゴールを決める
たな卸しをすることでゴールがよりクリアになる
目標を書く際は、次のことを具体化することです。
1.達成する日を具体化する
12月31日までに、など、日にちまで落とし込むことです。
2.達成目標を定量化する
「ネットワークを広げる」では、達成したかどうかがわかりません。「名刺交換を500人とする」「仕事以外の知り合いを100人増やす」など数値化することです。
3.協力者、関係各者を具体化する
家族との絆を深める、というのであれば、配偶者とも目標を共有することが成功への秘訣です。自分ひとりで取り組むのではなく、目標達成のために必要な「ステークホルダー(関係各者)」も具体化し、協力を仰ぎます。
4.毎日目に触れるところに置く
目標を設定しても、何を設定したかわすれては意味がありません。目標は目に見えるところに掲げておきましょう。
次の1年をより有益なものとするために、たな卸しをして、目標設定に取り組んでみてください。
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