お寺の境内をイメージさせる、落ち着いた内装(撮影:鈴木淳)

お寺の境内をイメージさせる、落ち着いた内装(撮影:鈴木淳)

高級感がありながらも、ぬくもりや懐かしさを感じさせる店内は、韓国の屋台をイメージしたとのこと。1999年にオープンしてから、じわじわと固定客も増え、場所柄もあってか大物政治家やお忍びで芸能人やスポーツ選手がよく足を運んでくるとか。

日々の食事で健康をケアするという薬膳の考えは韓国でも生活に根付いており、料理のなかに薬効の高い薬膳素材をさりげなく溶け込ませるのがとても上手です。ではさっそく伝統食の紹介からスタート!

伝統料理を甘辛味みそで「どんぐりのムック和え」 

決め手はピリカラのタレ!840円(撮影:鈴木淳)

決め手はピリカラのタレ!840円(撮影:鈴木淳)

どんぐりを食べるのはとっても久しぶりのガイドですが(昔よく遊んで食べたものです……)、韓国ではどんぐりは仙人が食し、不老長寿にいいといわれてきた木の実だそうです。このどんぐりやとうもろこしなどから出来たデンプンを、寒天などで固めたものを「ムック」と呼び、伝統料理のひとつとして食べられていたとか。

のど越しは寒天に似ていて、見た目より淡白な味ですが、これをヤムニョムという辛味噌につけていただくとあら不思議、とてもパンチの効いた前菜にもなります。

韓国人の元気の源?!「高麗人参の唐揚げ」 

左はさつまいもの素揚げ。1,050円(撮影:鈴木淳)

左はさつまいもの素揚げ。1,050円(撮影:鈴木淳)

これで韓国人の元気を担っているといっても過言でないくらい、高麗人参は韓国には欠かせない食材のひとつでもありますが(薬膳ガイドオススメのソウル定番みやげを参照ください)、高麗人参のほろ苦さが、油で揚げることでうまみに変わり、ホクホクとした食感も楽しめる一品。

こちらは、はちみつかごま塩、お好きなタレにつけていただきます。シンプルに塩でもいいし、はちみつをかけるとお菓子感覚になります。

冷めても美味!「黒胡麻のお粥」 

タコ、ホタテの干物、チャンジャを添えて。1,050円(撮影:鈴木淳)

タコ、ホタテの干物、チャンジャを添えて。1,050円(撮影:鈴木淳)

お粥も種類が豊富でしたが、ここは黒ゴマがたっぷり入った、見た目にも薬膳っぽい黒ゴマの粥をチョイス。黒ゴマの香ばしい香りが口に広がり、でもあっさりとしているので、時よりチャンジャなどを口にいれてアクセントつけながら、気がついたらあっという間にペロリと間食してしまうほど!

黒ゴマは薬膳でも薬効が高く、発育や成長に深く関わる腎に作用し、足腰の衰えや白髪にもいいものです。油分もあり、腸を潤して便秘対策にもなります。なお、黒ゴマはよく擦ってあるので、有効成分が吸収しやすいのもポイント高いところです。

ひな鶏が丸ごと入ったサムゲタンや薬水石釜、薬酒紹介は次のページで!