薬膳料理/秋の薬膳・薬膳レシピ (冷え・乾燥対策)

【白い食材でカラダを潤す薬膳レシピ2】杏仁チャイ

白い食材を使った秋の薬膳レシピ第2弾は、「杏仁チャイ」。杏仁豆腐のもとであるアンズの種には、咳止めや便通をよくする働きがあります。うるおい不足を解消し、体の中から乾燥対策をしましょう!

杏仁 美友

執筆者:杏仁 美友

国際中医師 / 漢方・薬膳料理ガイド

白い食材レシピ第1弾に続き、今回ピックアップした白い食材は「杏仁」と「豆乳」。なお、これ以外の白い食材は「秋の潤いデザート」でも紹介していますので、参考にしてください。
杏仁チャイ

杏仁の甘い香りがスパイシーなチャイとコラボ!「杏仁チャイ」



■杏仁
杏仁

右が市販の杏仁霜で、左が漢方薬局などにある薬用の渋皮つき杏仁


苦味で微温性(甜杏仁は甘味で平性)。肺に作用し、咳や痰を取りのぞく働きがある。脂質をふくみ、腸を潤すので便通をよくする効果もある。デザートではよく甘味のある甜杏仁を使い、薬用は苦味のある苦杏仁を用いる。

苦杏仁はシアンを含むので多量摂取はNG。杏仁豆腐を作るとき、両方入れると風味も豊かで本格的な味になる。


■豆乳
豆乳

豆腐の加工品になり、薬膳でも豆腐とは薬効が異なる

甘味で平性。カラダを潤し、口の渇きをいやす。咳を鎮めたり、痰を溶かす作用があるので、空咳やのどの乾燥にオススメ。利尿作用や便通をよくする働きもある。

ちなみにここでいうのは無調整豆乳のこと。調整豆乳は大豆固形分が少なく、糖質や脂質が多いので、調理する場合は無調整豆乳のほうがベター。

「杏仁チャイ」の材料

 <材料>2人分

紅茶……小さじ2
しょうがの千切り……1/2片分
シナモンスティック……1本
八角……1個
黒砂糖……大さじ2
水……300cc
豆乳……100cc
杏仁霜……大さじ2

 

「杏仁チャイ」の作り方

1 鍋に豆乳、杏仁霜以外の材料を入れて沸騰させ、弱火で5分煮こむ。
2 茶こしでこして鍋に入れる。
3 杏仁霜を豆乳で溶いて加え、再び加熱する。沸騰直前で火を止め、器に移す。

 

「杏仁チャイ」のポイント

チャイの材料である紅茶、しょうが、シナモン、八角、黒砂糖は、どれもカラダを温めて血行を良くしてくれるものばかりです。これに潤い食材の豆乳や杏仁が加わることで、乾燥の時期にもぴったりな薬膳ドリンクにもなります。いつものチャイに飽きた方も、ぜひお試しくださいね!

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