日中の暑さがだんだんと和らぎ、秋の味覚も出回り始めましたね。秋に摂りたい食材はカツオやサンマ、さつまいもに栗などの旬の食材や、肺を潤す白い食材など。今回は秋の薬膳デザート、杏仁豆腐をマスターしましょう。カンタン&手軽にできるレシピをご紹介します!
杏仁豆腐

秋は白いもので肺をうるおそう!



「肺」に作用する白い食材

秋は五臓でいうと「肺」に深く関連があるといわれています。肺の機能が亢進しやすく、薬膳でも「燥邪」(そうじゃ)といって、乾燥によるトラブルが多くなります。具体的には、空咳や肌の乾燥、口やノド、鼻の渇きなどを引き起こしやすくなり、便秘になるケースも。

なお、白い食材には肺やカラダを潤す作用のあるものが多くあります。ピックアップしてみました。

■杏仁(あんずの種)
肺に作用し、咳や痰を取りのぞく働きがある。脂質をふくみ、腸をうるおすので通便効果も。デザートではよく甘味のある甜杏仁を使い、薬用は苦味のある苦杏仁を用いる。苦杏仁はシアンを含むので多量摂取はNG。

■ 梨
杏仁

左が甜杏仁で右が苦杏仁。形状の違いはない

甘酸味で寒涼性。カラダの余計な熱を冷まし、ノドの痛みや咳止めに。くちの渇きを癒し、水分を補給できる。ただし、冷えている人や胃腸の弱い人は控えめに。

■ 松の実
肺をうるおし、咳を鎮める働きがある。血液をおぎない、皮膚や髪にツヤを与える。中国では昔から滋養強壮によい食べ物とされ、1日3回食べると仙人になれるとも!

■ 白きくらげ
カラダに必要な水分をおぎない、だ液の分泌を促がす作用がある。咳を鎮めて肺の機能を高める。中国では昔から不老長寿のクスリとして有名で、高級食材だった。

■ 牛乳
甘味で、温にも寒にも属さない平性。虚弱をたすけ、肌や腸を潤すので、肌の乾燥や便秘にもいい。

今回はこの中にもある杏仁や牛乳をもちいて、杏仁豆腐にチャレンジです。杏仁豆腐はもともと杏仁の粉が原料ですが、今回は市販の「杏仁霜」(きょうにんそう)という杏仁豆腐の素を使用するので、とってもカンタンに作れますよ!

秋の薬膳デザート「杏仁豆腐」レシピ

杏仁豆腐の材料

杏仁霜があれば材料もカンタン!

<材料>
杏仁霜……30g
牛乳……2 1/2カップ
水……1/2カップ
砂糖……大さじ2
ゼラチン……10g
[シロップ]
水……1カップ
砂糖……大さじ2~3
[トッピング]
クコの実、スペアミントなど……お好みで

<つくり方>
1. ゼラチンは分量外の水大さじ3で10分ほどふやかし、電子レンジで1分加熱する。
2. 鍋に杏仁霜、水、砂糖をいれてよく混ぜながら加熱し、牛乳を加える。
3. 火をとめたらゼラチンを加えて混ぜ合わせ、粗熱をとって冷蔵庫で冷し固める。
4. シロップの水、砂糖を鍋で煮とかす。クコは少量の水で戻して、戻し汁ごとシロップに加える。
5. 食べる直前にシロップをかけ、クコの実やミントを添える。

秋の薬膳デザート「杏仁豆腐」のポイント

実は、杏仁豆腐といっておきながら、杏仁を使わずにアーモンドエッセンスを使用しているお店も少なくありません。嗜好品と考えればまったく問題ないのですが、咳や肺の機能をサポートする作用は期待できないので気をつけて!

ちなみに、今回使用した杏仁霜には杏仁パウダー以外にも、糖類やコーンスターチが含まれています。最初に少量の水で溶いておくと失敗がないでしょう。
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