杏仁の甘い香りがスパイシーなチャイとコラボ!「杏仁チャイ」
■杏仁
右が市販の杏仁霜で、左が漢方薬局などにある薬用の渋皮つき杏仁
苦味で微温性(甜杏仁は甘味で平性)。肺に作用し、咳や痰を取りのぞく働きがある。脂質をふくみ、腸を潤すので便通をよくする効果もある。デザートではよく甘味のある甜杏仁を使い、薬用は苦味のある苦杏仁を用いる。
苦杏仁はシアンを含むので多量摂取はNG。杏仁豆腐を作るとき、両方入れると風味も豊かで本格的な味になる。
■豆乳
豆腐の加工品になり、薬膳でも豆腐とは薬効が異なる
ちなみにここでいうのは無調整豆乳のこと。調整豆乳は大豆固形分が少なく、糖質や脂質が多いので、調理する場合は無調整豆乳のほうがベター。
「杏仁チャイ」の材料
<材料>2人分
紅茶……小さじ2
しょうがの千切り……1/2片分
シナモンスティック……1本
八角……1個
黒砂糖……大さじ2
水……300cc
豆乳……100cc
杏仁霜……大さじ2
「杏仁チャイ」の作り方
1 鍋に豆乳、杏仁霜以外の材料を入れて沸騰させ、弱火で5分煮こむ。
2 茶こしでこして鍋に入れる。
3 杏仁霜を豆乳で溶いて加え、再び加熱する。沸騰直前で火を止め、器に移す。
「杏仁チャイ」のポイント
チャイの材料である紅茶、しょうが、シナモン、八角、黒砂糖は、どれもカラダを温めて血行を良くしてくれるものばかりです。これに潤い食材の豆乳や杏仁が加わることで、乾燥の時期にもぴったりな薬膳ドリンクにもなります。いつものチャイに飽きた方も、ぜひお試しくださいね!