過剰な食欲を、アロマの力でコントロール!
美味しいものであふれる秋
とくに、夏バテが改善し、美味しいものに囲まれる「秋」はどうしても食べ過ぎてしまう傾向にあります。
ダイエットするほどでない方も、暴飲暴食は内臓に負担をかけます。今回は、「香り」を上手に使って、「衝動的に食べすぎてしまう気持ち」をコントロールしてみましょう。
食欲コントロールに香りが使える理由
嗅覚は人の五感のなかでもっとも動物的な感覚です。脳のしくみからみても、人の本能や欲求は嗅覚と密接なつながりがあります。そのため「香り」は本能の1つである「食欲」に対して、影響がとても大きいのです。誰しも経験があるように、香りで食欲が増すことはよくあること。鰻や焼肉の香ばしくジューシーな香り、パンやケーキの芳醇な香り、コーヒーや紅茶の心安らぐ香りなどが、食欲を刺激します。しかし、香りで食欲を抑制するとなるとなかなか難しいのが実情です。
そこで今回は、香りで「感情をコントロールする」ことで、暴飲暴食を防ぐアロマをご提案したいと思います。
「嫌なことがあるとやけ食いをしたくなったり」と、食べる行為は感情と非常に関係しています。アロマテラピーは香りが嗅覚を介して、感情に影響を与えることができるものです。
そもそも適切な食欲があること自体は正常で、むしろ歓迎されるべきことです。過剰な食欲を正常レベルにもっていく事を目指しましょう!
食欲を抑えるのにおすすめなアロマオイル
いずれも入手しやすいエッセンシャルオイルです
フウロソウ科の植物ゼラニウムは、葉から香りがとれます。香りはローズのような印象ですが、ローズよりはグリーンノートがやや強め。感情の高ぶりを調節して、気持ちを安定させます。ホルモン分泌のアンバランスの改善にも役立つため、生理前のPMSで食欲が激増する人などには特にオススメ
イネ科の植物ベチバーは、根から香りがとれる珍しいアロマ。インパクトのある強い香りなので、はじめて嗅ぐとちょっと驚くかもしれません。土や樹皮を思わせる落ち着いた香りが示唆するように、心を冷静にして落ち着かせる作用が望めます。感情が高ぶって、食べ物に余計に手が出そうになったときに使ってみましょう。
いつ・どのぐらい嗅げばいい?
冷えてくる季節。お風呂でゆっくり香りを取り入れるのもいいですね。お風呂自体が気分転換にもなります。
これらの香りをお部屋に広げましょう。秋~冬なら、ほっこり心が落ち着くキャンドル式のアロマポットもいいですね。ただ、火の取り扱いに注意が必要なので面倒な方は手軽な方法があります。
100円ショップなどで売っている陶器に熱湯を注ぎ、エッセンシャルオイルを3滴ほど落としてテーブルに置いておくだけでも、効果的です。
またアロマバスで楽しむのもオススメ。お風呂に入ることでリフレッシュできるし、体を休めながら香りを満喫できます。1~3滴ほどバスタブに落として、よくかき混ぜて入浴しましょう。
外出時には、ハンカチにエッセンシャルオイルを1滴落としてときどき香りを嗅ぎます。ただし、ベチバーは濃い色がついているためハンカチにシミができてしまうので、コットンなどで代用しましょう。またレストランなどではベチバーは香りが強いため、他のお客様にも香りが届く可能性があるので、注意が必要です。
■嗅ぐタイミングと頻度
精油は薬ではないため、必ずこのタイミングで、というのはありません。参考にするなら、気分がマイナス気味に感じたとき、また食事前がいいでしょう。香りは十分だと思えば嗅ぐのをストップしてください。自分の体の反応を大切にして、たくさん香りを使いすぎることがないようにしましょう。
食事は雰囲気が影響します
誰かと一緒に楽しい食事時間を
また本来、食事はひとりではなく、誰かと安心した空気に包まれてするほうがよいでしょう。家族をはじめ、恋人や友人、レストランやバーのお店の人やお客さんとおしゃべりしながら食事時間を過ごすのは、過剰な食欲を抑制することに一役買います。そんな空間にアロマテラピーも上手に役立てて、素敵な秋の食卓を楽しんでくださいね。