リーダーシップ/モチベーションアップさせるリーダーシップ

ビジョナリー・リーダーシップとは? 強いチームを作る方法

ビジョナリー・リーダーシップ、つまり、ビジョンをベースとしたリーダーシップがいかに重要であるかを今回は考えていきたい思います。会社や部署単位で見ても実はビジョンを示せていないリーダーが実に多いものです。リーダーがビジョン、方向性を示していきましょう。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

ビジョナリー・リーダーシップとは?

ビジョンはリーダーとしての最低必要条件である

ビジョンはリーダーとしての最低必要条件である

ビジョナリー・リーダーシップ、つまり、ビジョンをベースとしたリーダーシップがいかに重要であるかを今回は考えていきたい思います。
 
<目次>
 

リーダーが魅力的な存在ではなくなった現実

コンサルティングの仕事の一環でクライアントの若い社員の方へインタビューをすると、このところ「管理職に魅力を感じない」「できれば責任が求められる仕事はしたくない」というような答えをいただきます。

ガイドの私が新卒で入社した頃は1980年代の成長期であったため、ガツガツした肉食系の社員が多かったものです。課長の椅子、部長の椅子、それなりに魅力的で「いつかは自分も……」と考えていたものでした。

ガツガツ感は消え失せ草食化している今日、成長途上にある諸外国の留学生などの若者と接すると気を感じます。言葉のハンディキャップはあるもののマインドがしっかりしているので、日本企業も積極的にグローバル人材の獲得に向け積極的に採用し始めました。

一昔前までは、部下を持つラインの管理職になっている方は魅力的な方が多かったと思います。成果主義や組織のスリム化の影響で、管理職と言えども、現在ではプレイングマネージャー的な存在の方も多く、自分のことで精一杯で、部下育成に時間をかける時間的・精神的余裕もなくなっているのが現実の姿でしょう。

このように、かつての魅力的な存在が疲弊感・疲労感・閉そく感の象徴としての存在に変わってしまいました。このような環境の下では、部下のモチベーションは上がらず、やる気のある組織にはならないものです。結局のところ、組織はリーダーで決まるといっても過言ではないでしょう。例えば、業績が上がらないコンビニエンスストアで店長を変えると3ヶ月程度で劇的に業績は変化するものです。リーダーである店長で決まるということです。
 

有事では強力なリーダーシップが必要

判断が遅れることにより、1日単位でも膨大なコストが発生しています。まさに、強力なリーダーシップが求められる状況です。現状を把握し、アクションプランの選択肢を吟味し、迅速な意思決定をすることです。同時に、リーダーはそれをメンバーに示し、納得をきちんと得ることです。日本のリーダーは納得性のある明確なビジョンを示せていない状況ですが、会社や部署単位で見ても実はビジョンを示せていないリーダーが実に多いものです。
 

ビジョンを示すことが強い組織を作る

やる気のある組織を作るには適材適所を実現すること、つまり、やりたい仕事・できる仕事と、実際に任せる仕事を一致させること(適材かどうかという視点)、組織内で良好な人間関係を築くこと(適所かどうかという視点)の両面を最適化することが重要です。これが実現できれば、相乗効果を生み、1+1が2以上の力を発揮できます。

また、パーソナリティーの側面では異質なタイプの人を組み合わせることがシナジーを生みだすことに直結します。ただし、シナジーはマイナスに作用することもありますので、プラスに働かせるためには何かが必要です。何でしょう?

リーダーがビジョン、つまり方向性を示すことです。
 

ビジョンは一体感や結束力を生む

目的地がなければリードすらできないもの

目的地がなければリードすらできないもの

ビジョンを示すことは組織に一体感や結束力をもたらします。理想像や目的地に向けて、一丸となって頑張っていくことに繋がります。トンネルの中に入ったような厳しい局面では、暗闇の中でもトンネルの先に一筋の光が見えると何とか頑張れるものです。

しかしながら、お先真っ暗という状況では将来への不安ばかりが募り、なかなかメンタル的にも難しいものです。
 

ビジョンを持ったリーダーは強い

「こうなりたい」というビジョンを持った人は強いものです。その実現に向けて、全エネルギーを注力できます。達成したときのワクワクするイメージをメンバーと共有することは、メンバーのモチベーションアップに繋がります。組織としてのビジョンをリーダーは掲げ、メンバー1人ひとりもその実現に向けて、組織ビジョンに紐づけられた個人ビジョンを掲げることができれば、自立した強い組織に生まれ変わることでしょう。
 

ビジョンは能力開発のエンジンとなる

ビジョンをきちんと持つことができれば、ビジネスをする上での基礎的で普遍的な能力、例えば、情報収集能力(普通の人よりもアンテナが一段高いイメージなので情報を目的的にキャッチできる)、時間管理能力(集中と選択ができ、目的達成以外の無駄な時間を捨てることができる)、メンタル管理能力(~を実現したいという目的人間はやる気のある人なので、心の隙間がなく、メンタル不全に陥ることはほとんどない)などが、結果的に開発されていきます。能力開発という側面では一石二鳥どころか一石数鳥です。
 

部下のモチベーションマネジメントが一番重要

リーダーは組織としての最大の成果が求められます。そのためには部下1人ひとりのモチベーションを引き上げ、やる気のある組織を作ることです。会社をリードする前に組織をリードする、組織をリードする前に自分をリードすることが前提となります。自分をリードするためには何か必要なのでしょう?

やはり、ビジョン(=理想像、目的地)です。

「どこに向かって」というものがなければ、導くことはできないということです。ここが重要なポイントです。つまり、どういうレベルであれ、リーダーの最低必要条件として、ビジョンを示すことが求められるのです。私利私欲ではなく、崇高で高邁かつ、社会的に見て価値のあるもの、共感が得られるものであれば、十分でしょう。あとはストレートに想いを伝え、メンバー1人ひとりの温度差をなくすべく、適宜コミュニケーションを図っていけば、組織として、そこそこの結果は出せるはずです。

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