ユニークな手作りパン/日本の定番パンレシピ

ひとつの生地でできる! 米粉6色パン

一次発酵いらずの米粉の生地で、「ホワイトクランベリー」、「チョコモンド」、「たこ焼き」、「中華」、「チートマ」、「南国」、6種類の小さいパンが一度にできます。

松野 玲子

執筆者:松野 玲子

ユニークな手作りパンガイド

ひとつの生地でできる! 米粉6色パン

所要時間:60分以上

カテゴリー:パン・ピザ米粉パン

一次発酵がいらないからラクラク!

「違うものをちょっとずつ!」 女性はそんな食べ方が好きです。そこで、同じ生地を使って、甘いもの、しょっぱいもの、6種類の材料を混ぜ込んで、小さなパンにしました。「南国パン」はバリ島で買ったパームシュガーを使っていますが、手に入りやすい黒糖でおいしくできます。米粉は一次発酵が不要なので、急いでパンを作りたい人や、初心者の方にも向いています。今回は台に取り出さず、ボウルの中でこねあげていく、ちょっと怠け式。ですので、大きめのボウルを用意してくださいね。

米粉6色パンの材料(12個分)

パン生地
米粉90g
強力粉210g
6g
砂糖18g
スキムミルク9g
インスタントドライイースト4g
210~230cc
ショートニング18g (室温でやわらかくしておく)
ホワイトクランベリー
ホワイトチョコレート(刻んで)大さじ1~2 ※チョコチップ可
クランベリー(ドライ)大さじ1~2
チョコモンド
チョコレート(刻んで)大さじ1~2 ※チョコチップ可
アーモンド(刻んで)大さじ1~2
たこ焼きパン
桜えび大さじ1
青のり大さじ1
チートマ
トマトペースト大さじ1
粉チーズ大さじ1
中華あんパン
大さじ2~3
ごま油小さじ1/2
南国パン
黒糖大さじ2
ココナッツ(フレーク)大さじ1
紫芋パウダー(あれば)少量
トッピング
アーモンド少々
中濃ソース少々
粉チーズ少々
黒ごま少々

米粉6色パンの作り方・手順

混ぜる・こねる

1

ボウルに米粉、強力粉、塩、砂糖、スキムミルクを入れて、スプーンやゴムベラでよく混ぜる。分量の水から大さじ2をとり分け、残りの水にインスタントドライイーストを混ぜ溶かし、粉のボウルに加える。<br />
ボウルに米粉、強力粉、塩、砂糖、スキムミルクを入れて、スプーンやゴムベラでよく混ぜる。分量の水から大さじ2をとり分け、残りの水にインスタントドライイーストを混ぜ溶かし、粉のボウルに加える。
「寒いっ!」と感じる気温の低い日は、人肌くらい(36~40℃)のぬるま湯を使いましょう。

2

スプーンで粉けがなくなるまでスプーンでざっくり混ぜる。粉けがなくならないようなら、とり分けておいた水を大さじ1ずつ加え、調整する。<br />
スプーンで粉けがなくなるまでスプーンでざっくり混ぜる。粉けがなくならないようなら、とり分けておいた水を大さじ1ずつ加え、調整する。

3

生地をげんこつで押したり、手で握ったりして、生地をひとまとめにしたら、カードで指についた生地をきれいに落とし、まとめた生地に合流させる。<br />
生地をげんこつで押したり、手で握ったりして、生地をひとまとめにしたら、カードで指についた生地をきれいに落とし、まとめた生地に合流させる。

4

生地をつかんでボウルの中に打ちつけ、手前から向こうに2つ折りにする。これを15~30分繰り返し、なめらかな生地にする。<br />
生地をつかんでボウルの中に打ちつけ、手前から向こうに2つ折りにする。これを15~30分繰り返し、なめらかな生地にする。

5

カードで生地を少量とり、指先でそっと伸ばし広げてみる。指がすけるくらい伸びればこね上がり。<br />
カードで生地を少量とり、指先でそっと伸ばし広げてみる。指がすけるくらい伸びればこね上がり。

6

生地を手のひらで平らにし、指先で広げる(直径20cmくらい)。表面に室温でやわらかくしておいたショートニングをペタペタと塗りつける。<br />
生地を手のひらで平らにし、指先で広げる(直径20cmくらい)。表面に室温でやわらかくしておいたショートニングをペタペタと塗りつける。

7

生地の両端を中心でつまんでとめて、オムレツのような状態にする。<br />
生地を両手でにぎりつぶすようにして、ショートニングをなじませていく。最初はベタベタになるが、ニギニギしているうちに生地になじんで、なめらかになっていく。<br />
生地の両端を中心でつまんでとめて、オムレツのような状態にする。
生地を両手でにぎりつぶすようにして、ショートニングをなじませていく。最初はベタベタになるが、ニギニギしているうちに生地になじんで、なめらかになっていく。
手についたショートニングも拭いてしまわないで、生地に合流させましょう。

8

なめらかな生地になったら、ボウルの側面についた生地もカードでこそげ落として生地に合流させ、丸める。<br />
なめらかな生地になったら、ボウルの側面についた生地もカードでこそげ落として生地に合流させ、丸める。

生地の分割

9

生地を軽く打ち粉した台に取り出し、カードかスケッパーで6等分にする。<br />
生地を軽く打ち粉した台に取り出し、カードかスケッパーで6等分にする。

10

中に入れる材料を用意する。南国パン以外の材料は、それぞれよく混ぜておく。南国パンは、黒砂糖を粉状にしてからココナッツフレークを混ぜる。<br />
中に入れる材料を用意する。南国パン以外の材料は、それぞれよく混ぜておく。南国パンは、黒砂糖を粉状にしてからココナッツフレークを混ぜる。

「ホワイトクランベリー」の成形

11

「ホワイトクランベリー」は、分割した生地のひとつを手のひらで平らにし、中心にホワイトチョコレート&ドライクランベリーをのせる。生地を2つに折り、縁をきっちりとめる。台の上でこね、生地全体に材料が均一に混ざるようにする。<br />
「ホワイトクランベリー」は、分割した生地のひとつを手のひらで平らにし、中心にホワイトチョコレート&ドライクランベリーをのせる。生地を2つに折り、縁をきっちりとめる。台の上でこね、生地全体に材料が均一に混ざるようにする。

12

混ざったら、カードかスケッパーで2等分にする。<br />
混ざったら、カードかスケッパーで2等分にする。

13

2等分した生地をそれぞれ手のひらで平らにし、周囲の生地を中心に集めて、ひねってきっちりとめ、表面をなめらかにする。<br />
2等分した生地をそれぞれ手のひらで平らにし、周囲の生地を中心に集めて、ひねってきっちりとめ、表面をなめらかにする。

14

とじめを下にして片手にのせ、もう一方の手のひらで転がし、丸める。このとき、とじめが常に下になるように転がすために、かぶせた手のひらは軽く握るようにするといい。<br />
とじめを下にして片手にのせ、もう一方の手のひらで転がし、丸める。このとき、とじめが常に下になるように転がすために、かぶせた手のひらは軽く握るようにするといい。

「たこ焼きパン」「チートマ」の成形

15

「たこ焼きパン」は、分割した生地のひとつを手のひらで平らにし、中心に桜えび&青のりをのせる。周囲の生地で包み、生地をひねってきっちりとめたら、台の上でこね、生地全体に材料が均一に混ざるようにする。混ざったら、2等分にし、14と同じようにそれぞれ丸める。<br />
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「チートマ」も同様に。<br />
「たこ焼きパン」は、分割した生地のひとつを手のひらで平らにし、中心に桜えび&青のりをのせる。周囲の生地で包み、生地をひねってきっちりとめたら、台の上でこね、生地全体に材料が均一に混ざるようにする。混ざったら、2等分にし、14と同じようにそれぞれ丸める。

「チートマ」も同様に。
好みで桜えびと青のりの分量を多くしてもよいですが、乾燥した材料はパン生地の水分を吸うので、入れ過ぎるとできあがったパンがやや堅くなります。もし、たくさん入れたい場合は、水の分量を230ccにします。

「中華あんパン」「南国パン」の成形

16

「中華あんパン」は、まずごま油を混ぜておいたあんこを2等分にして、手のひらで丸める。分割した生地のひとつを、さらに2等分し、手のひらで平らにし、その上にあんをのせる。<br />
「中華あんパン」は、まずごま油を混ぜておいたあんこを2等分にして、手のひらで丸める。分割した生地のひとつを、さらに2等分し、手のひらで平らにし、その上にあんをのせる。

17

周囲の生地であんを包み、生地をひねって、きっちりとめて、14のように丸める。<br />
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「南国パン」は、生地にあれば紫芋パウダーを練り込んで、中華あんパンと同様に黒糖&ココナッツを包みこんで、丸める。<br />
周囲の生地であんを包み、生地をひねって、きっちりとめて、14のように丸める。

「南国パン」は、生地にあれば紫芋パウダーを練り込んで、中華あんパンと同様に黒糖&ココナッツを包みこんで、丸める。

最終発酵・焼成

18

オーブンシートを敷いた天板にパンを並べ、水にぬらして固く絞った布巾をかけ、オーブンに発酵機能があるなら30℃で約40分、最終発酵させる。25℃~30℃の室内なら50分~1時間、生地の大きさが1.5倍くらいになるまでおく。<br />
オーブンシートを敷いた天板にパンを並べ、水にぬらして固く絞った布巾をかけ、オーブンに発酵機能があるなら30℃で約40分、最終発酵させる。25℃~30℃の室内なら50分~1時間、生地の大きさが1.5倍くらいになるまでおく。

19

最終発酵を終えた生地のうち、チョコモンド、中華あんパン、チートマの表面に、刷毛で水を塗る。<br />
最終発酵を終えた生地のうち、チョコモンド、中華あんパン、チートマの表面に、刷毛で水を塗る。

20

チョコモンドの上には砕いたアーモンドを、中華あんパンの上には黒ごまを散ら、チートマの上には粉チーズをふる。たこ焼きパンの表面には好みで中濃ソースを塗る。180℃に温めたオーブンで12~15分、うっすら色づくまで焼く。<br />
チョコモンドの上には砕いたアーモンドを、中華あんパンの上には黒ごまを散ら、チートマの上には粉チーズをふる。たこ焼きパンの表面には好みで中濃ソースを塗る。180℃に温めたオーブンで12~15分、うっすら色づくまで焼く。

21

焼き上がったら網の上にのせて冷ます。<br />
セロファンで包んで、リボンでとめればギフト用に。<br />
焼き上がったら網の上にのせて冷ます。
セロファンで包んで、リボンでとめればギフト用に。

ガイドのワンポイントアドバイス

中身に包む材料をジャムや、ポテトサラダ、ナッツ、プロセスチーズ、クリームチーズなど、好みで替えればバリエーションが広がります。ただし、桜えびや青のりのように乾物は生地中の水分を吸いますので、生地には多めの水を入れます。逆に水分の多いものを包むときは、水を少なくします。(パン制作/松野玲子 撮影・スタイリング/野口英世)

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