最寄り駅から自宅まで、数分から遠くても15分、20分程度でしょうか。暗い夜道での危険はさまざまありますが、女性であるがゆえに遭遇する危険性の高い犯罪や迷惑行為があると知っていれば、被害を避けることも可能です。被害に遭ってしまってから後悔するより、毎日の帰宅時に警戒心を持っていることが大切なのです。各項目の関連記事も合わせてご覧ください。
女性の夜道、路上の危険ワースト7
<目次>
1.タッチ魔|近づく人物に要注意!
前方から自転車に乗った男が来ることに気付いていたとしても、自転車がこちらを避けて走り去るだろう……と思っていたら、いきなり胸を触られたり、つかまれたり、お尻をタッチされるなどして、驚くことがあります。「アッ」と思ったときには、相手は猛スピードで走り去っています。財布や個人情報などが入ったバッグを奪われる「ひったくり」とは違うものの、人の体に断りも無くタッチして走り去る迷惑男がいるのです。警察に届け出るほどの被害ではない、と思っても、第二、第三の被害者を出さないためにも通報しましょう。相手の人相風体を伝えられるように目に焼き付けましょう。
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2.露出魔|驚く顔が見たいらしい
夜道を歩く女性の多くが被害に遭っています。歩いていて、何か気配を感じるのかふと後ろを振り返ったら、コートをはだけ、下半身を露出した男がいた! そして驚くあまり、声も出なかったという女性はたくさんいます。前方で立ち止まっているふうに見えた男が、そばを通るときに下半身を露出する場合もあります。いやな予感、ヘンな気配には気付くように、目と耳からの情報をキャッチして、相手が行動に移る前に別の道に回ったり、来た方角に戻るなどして見たくもないものを見ないようにしましょう。スマートフォンのカメラで撮影するという手もありますが、相手を逆上させる危険性もないとは言えません。露出魔は露出したことで女性が驚くことが目的なので、無視することが一番です。しかし、軽犯罪法違反なので通報するようにしましょう。
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3.尾行|誰かがつけてくる
帰宅時の下り電車の中からか、あるいは駅前あたりからか、立ち寄ったコンビニからか、見知らぬ男があとをつけてくることがあります。途中で襲うつもりなのか、自宅を突き止めて女性を怖がらせようとしているのか、目的は不明でも尾行される女性からしたら非常に怖いことです。自宅を知られることだけは避けましょう。
コンビニ店内にいるときから警戒して、自宅方向へ歩き出してしばらくしたら後ろを振り返ってみましょう。ほとんどの人は振り返ることがないので、「振り返る」という動作だけでも、フェイントとして相手を動揺させることができます。自宅にまっすぐには帰らず、もう一度コンビニに戻ったり、人気(ひとけ)のある駅の方に戻るなどしましょう。
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4.ひったくり|そのバッグがターゲット
財布を身につけていることの多い男性に比べて、女性はほとんどの人が財布をバッグに入れています。ひったくり犯は、徒歩、自転車、バイク、車などから、女性のバッグを奪い取り、走り去っていきます。後方からの犯行が約9割。バッグを左側に持つ人は道路の左側を、右側に持つ人は道路の右側を歩くと、バッグが建物側(塀側)にくるので狙われにくくなります。スマートフォンは手に持って、バッグが奪われてもすぐに通報できるようにしておきましょう。よく前後左右を見て、近づく人物や乗り物との距離感をはかり、バッグをしっかり抱えて歩きましょう。
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5.痴漢|許すまじ!
「露出魔」も痴漢の一部といえますが、女性の体に触ったり、抱きついたり、スカートをめくったりなどの行為をする男がいます。胸やお尻を触られたら、大声をあげたり、力の限り抵抗すれば、男が逃げていったり、女性が隙を突いて逃げることもできるでしょう。いきなり抱きついてこられたりするのは大変な恐怖です。まず声はほとんど出ないものと考えておきましょう。しかし、大声は相手を威嚇するのに役立ちますので、日ごろから「何かあったら大声を出す!」と心がけておきましょう。「キャー」「助けて」「やめて」より、「警察!」「110番して」と叫ぶのがコツです。
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6.強姦|絶対に避けたい!
痴漢よりも恐ろしいのが、「強姦」を目的としている男に遭遇することです。背中に刃物を突きつけて「声を出すな」と脅され、駐車場や公園、神社や寺など広いわりに人気(ひとけ)がない場所、あるいは建物の裏側や建設中の家屋、非常階段や屋上などに連れ込まれて強姦される被害が発生しています。羽交い締めにされて引きずり込まれるケースもあります。ひどい場合には自宅に押し込まれて被害に遭うこともありますが、帰宅経路にそうした「連れ込まれやすい場所」「犯行に使われそうな場所」がないか、明るいうちに歩いて確かめておきましょう。そうした場所では走るくらいにして早くその場を通り抜けるように気をつけましょう。
ゆっくり歩いていると相手はタイミングをつかめるからです。常に前後左右を警戒して、そうした場所があれば手に防犯ブザーを持ち歩くといいでしょう。
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7.通り魔|遭遇したくない!
これは女性だけの被害とは限りませんが、女性は体力的に差があり、抵抗する力が弱いなどでターゲットに狙われやすいということはあります。夜道で人の目がないところでは、すべてが死角となります。いくら周囲に民家があっても、窓を閉め切ってカーテンをしてテレビでも観ていれば、外の通りで何が起きても分かりません。刃物を持った通り魔に刺されるなど絶対にあってはなりません。前方に見える人物に警戒して、何かを隠し持っていないか、歩き方が不自然でないか、こちらに近づいてこないかなどを考えて、すぐに逃げることが出来るように心の準備をしておきましょう。防犯ブザーを持つことも有効です。
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