北品川方面は
庶民的な雰囲気が特徴の低層住宅エリア



北品川商店街
地元復興のため、最近ではお祭りやイベントなどが頻繁に行われている北品川商店街
さて、残るひとつが、京浜急行本線北品川との間、旧東海道を中心としたエリアで、ここでは昔ながらの木造家屋が軒を並べています。商店街には200年近くの歴史がある店舗も少なくないそうで、最近では歴史散歩に訪れる人も増えています。


北品川の住宅街
一戸建てや木造アパート、低層のマンションが並ぶ北品川エリアの住宅街
ただ、品川駅から10分以上と、多少距離があること、まとまった土地がないことなどから、新築マンションなどの予定はほとんどなく、中心は賃貸。ワンルームで8万円以下など、品川の他のエリアに比べれば、かなり手ごろに借りられますから、どうしても品川に住みたいけれど、予算が足りないという人はこの地域に絞って探してみるといいかもしれません。


駅周辺の便利さは特筆ものながら、
それ以外の地域、週末には問題も



品川西口アトレ
生鮮食料品店なども入った品川駅駅ビル。ほとんどの品がここでそろう
さて、この街ではほとんどの商業施設が駅周辺に集中しています。スーパーやドラッグストアも駅ビル内にあるので、一箇所でいろいろなものが揃うという意味では大変に便利な場所です。反面、そこを離れると、北品川以外には、地元の商店街はありません。飲食店も同様で、外食しようと思ったら、駅まで行かなくてはいけません。特に週末は港南口にある飲食店街が休みで、北品川の商店街も休みが大半。買い物、外食のためには観光客で賑わう駅ビルを利用せざるを得ません。


品川駅構内
港南口方面では急速にオフィスが増えたため、通行問題のほか、ランチ難民も出るほど
港南口方面では朝の通勤時も大変。今の段階では駅から降りてくる人が多く、駅に向かう人が少数なので、通路が降りてくる人で埋まってしまうのです。JRは張り紙をするなどして、駅に向かう人が通れるよう配慮しているようですが、居住人口がもっと増えるようになるまでは、今の状態が続くのはいたし方ないかもしれません。


子どもの遊び場は少ないものの、
品川区独自の教育改革には魅力も



子どもをめぐる環境
都心部の区では子どものいる世帯への各種優遇措置や手厚い支援をしているところが多い
品川駅周辺は港区、品川区と2つの自治体にまたがっています。両区とも人口減、少子化対策には力を入れており、中でも品川区は独自の教育政策で有名です。具体的には平成12年に作られた教育改革「プラン21」に基づき、習熟度別学習、小学校での教科担任制、学校選択制や小学校での学力定着度調査などが実施されています。平成15年には小中一貫特区に認定され、平成18年4月には初めての小中一貫校もオープン。ニュースにもたびたび取り上げられましたから、関心のある方ならご存知かもしれません。公立学校で、しかも、きちんとした教育を望むなら、品川区の施策には注目したいところです。


セントラルガーデンのフリーマーケット
インターシティ、グランドコモンズ間のセントラルガーデンではコンサートやフリーマーケットなども開かれている
子育てでは、公園などの環境も気になるところ。港南口にほど近い高浜運河沿いや、御殿山ガーデン内、品川セントラルガーデンなど、意外に緑や散歩道はあるのですが、平日はサラリーマンでいっぱいになっていることが多いのが難。やはり、都心だけに、そこまでは望めないというところでしょう。


古い街ながら、変化途上の街でもある品川。今後、さらに整備が進めば、不便な点も解消されていくはず。その変化を見守りたいところです。

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「中央線文化漂う住宅街『荻窪』」
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「情報感度高い大人の街『表参道』」
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