街のシンボル大倉山記念館にちなみ、
商店街はギリシャ風

東急東横線大倉山駅
東急東横線大倉山駅。駅前の通りは交通量の割りに狭く、渋滞が問題視されている。バス停も駅前にある
個人的には急行停車駅の賑わいよりも、一駅離れた静けさが好もしいと思っています。その意味では、各駅停車しか止まらない東急東横線大倉山は好きな街のひとつ。とはいえ、渋谷から28分ですから、都心からそれほど離れているわけではありません。東横線で東京へも横浜へも出られますし、港北インターも至近。車を利用すれば、ららぽーとやIKEA、トレッサ横浜などの商業施設もすぐですから、買い物、遊びには便利な立地です。

エルム商店街
白いギリシャ風の街並みでテレビなどにも度々登場している大倉山のエルム通り商店街。残念ながら、それほど延々と続くわけではない
さて、駅改札を出ると、東急東横線と直角に左右に商店街が広がります。駅西側にあるのが、ギリシャ風の街並みで知られるエルム通り商店街とそれに続く、オリーブ通り商店街、つつみ通り商店街で、東側にあるのがレモンロード。ブティックやレストラン、カフェに不動産会社、ドラッグストアと各種の店が並び、賑やかです。

太尾堤緑道
彫刻やベンチが置かれ、散策が楽しい太尾堤緑道。駅からは歩いて15分以上となり、一戸建て、大規模マンションなどが並ぶ
西側の商店街を抜ける道は鶴見川を渡り、横浜市営地下鉄新羽駅や新横浜に通じるバス通りで、商店街を抜けると、そこにはところどころに畑も混じる住宅街が広がり、のどかな雰囲気。鶴見川と平行する太尾堤緑道には桜並木、川沿いにはテニスコートなどもある太尾公園もあり、自然も豊富です。ただ、バス通りは道幅が狭く、バスと一般車両がすれ違うのがいっぱいいっぱいという場所も。このバス通りは駅前部分も同様の状況で、最近はだいぶ減ったとは言うものの、違法駐車その他もあり、渋滞もしばしばと聞きました。

大倉山記念館
市のイベントや展覧会などに利用されることも多い大倉山記念館。子ども連れで散策している姿を多く見かけた
同じ西側の東急東横線沿いの坂を上がると、上りきったところにあるのが、駅名の由来ともなった横浜市大倉山記念館。これは昭和7年(1932年)に大倉洋紙店社長で東洋大学学長をつとめた大倉邦彦氏によって設立された大倉精神文化研究所が元になっており、クレタ・ミケーネ洋式と呼ばれるギリシャ風の建築様式の白亜の建物です。エルム通り商店街の街並みもこれに倣ったもので、街のイメージを統一しようというわけです。

梅林の近くから
梅林の近くから周辺の住宅街を見下ろしたところ。周囲からはかなり高くなっている
大倉山記念館の背後には広大な梅林があり、このあたりはかなりの高台。当然、ところどころには眺望自慢のお屋敷などもあります。横浜市は一般に傾斜地の多い地形で、大倉山はそれに比べれば比較的平坦とはいうものの、大倉山記念館周辺など非常に急傾斜な場所も少なくありませんから、遊びに行く時にはもちろん、住む場合には覚悟が必要です。

区政の中心地でもあり、
自然の宝庫でもあるエリア

綱島街道
綱島街道沿い、写真右手に港北区役所、公会堂などがある
今度は逆の東側、レモンロードを歩いてみます。新幹線の高架の下を抜けるとすぐ、綱島街道にぶつかりますが、この通り沿いには横浜市港北区役所、同公会堂、図書館、警察署などがあり、区政の中心地となっています。また、大型物販店やファミリーレストランなどもあります。

師岡熊野神社
高台にある師岡熊野神社。境内にも巨木が多く、森の奥に入り込んだように感じる
さらに綱島街道を越したエリアは港北区でも指折りの自然が残されている場所。綱島街道から少し入った高台には関東地方の熊野信仰の根拠地として知られる師岡熊野神社があり、そのすぐ近くには熊野神社市民の森、そこから10分ちょっと離れたところには獅子ヶ谷横溝屋敷、鹿ケ谷市民の森があり、鬱蒼たる緑の中での森林浴や紅葉が楽しめるのです。この「市民の森」とは横浜市で昭和46年度から始まった市独自の緑地保存のための制度で、山林所有者に協力してもらい、市民の憩いの場として開放するというもの。特に獅子ヶ谷市民の森は18.5haという広大さで、敷地内には池、広場が点在、横浜市内とは思えないほどの自然が満喫できます。

ちなみに 師岡熊野神社の御社紋は日本サッカー協会のシンボルマークにもなっている「三つ足烏」(八咫烏 やたがらす)で、ここではサッカー守りが名物。関係者の参拝も多いそうです。

大倉山周辺概念図

大倉山周辺図
大倉山周辺の概念図。東急東横線綱島と菊名に挟まれ、横浜市営地下鉄新羽、新横浜とも近い

続いて次のページでは東急東横線大倉山の住宅事情、住宅価格を見ていきましょう。