マーケティング/マーケティング事例

文庫本にも“ジャケ買い”時代の到来?(3ページ目)

最近書店の文庫本コーナーで異変が起きています。これまで堅いイメージのあった文庫本ですが、漫画コミックと見間違うような表紙の数々。この背景にはどんな戦略があるのか? 出版社が仕掛ける新たな戦略に迫ります!

安部 徹也

執筆者:安部 徹也

マーケティング戦略を学ぶガイド

果たして文庫本の“ジャケ買い”時代は到来するのか?

見事、表紙を変えてライフサイクルを延ばす戦略が成功して新たな市場を開拓した集英社としては、著名漫画家のイラストを古典作品に次々に採用する戦略は、更なる若者読者の獲得や『人間失格』を手にした新たな読者に2冊目、3冊目と購入してもらうことを狙った新たなマーケティング戦略と言えます。

この新たなマーケティング戦略が成功すれば、文庫本の“ジャケ買い”という習慣も若者の間で定着する可能性も秘めています。

「果たしてこれまでにない試みで文庫本の“ジャケ買い”という習慣が定着するのか?」今後の動向が注目されます。

どちらのジャケットを選ぶ?(人間失格編)

Death Note風の表紙
集英社文庫の『人間失格』


一般的な表紙
新潮文庫の『人間失格』


次のページは芥川龍之介の『地獄変』のジャケットを紹介します。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 7
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます