コーチング/会議運営・面談・面接

部下が満足する面談は「6割以上」話せること

面談は定期的に部下と集中して話せる貴重な場。単に業績の評価をするだけでなく、相手のモチベーションを上げることができる人材育成の場面となります。今回は、部下が満足する面談について紹介します。

平野 圭子

執筆者:平野 圭子

コーチングマネジメントガイド

面談は部下育成の大事な場面

面談は部下育成の大事な場面

上司との面談を迎えた部下は、どんな気持ちでいるでしょうか。実績を残した人は、そのことについての承認を得ることを期待するでしょう。逆に実績が残せなかった人は、その要因について整理し次の成長に活かしたいと思っているはずです。

面談はマネージャーと部下が業績について認識をあわせ、次の目標を設定します。つまり部下の継続的な成長に向けて取り組むための貴重な時間です。部下が自分自身が取り組んだことについて十分に話をし、上司からフィードバックをする。上司、部下の双方が満足できる面談にどのように取り組めばいいでしょうか。

部下が6割以上話していますか?

あなたと部下との面談を思い起こしてみてください。それぞれが話をしている割合はどれくらいですか? もし、あなたが6割以上話をしているとしたら、面談の方法を見直す必要があります。

こんなエピソードがあります。イギリスのある若い女性が、のちに首相になった2人にデートに誘われました。1人は有能な外交官、もう1人は小説家です。外交官との夕食のデートから帰ってきた彼女にデートの印象を尋ねると「彼はイギリスで一番頭のいい男ね」と答えました。次に小説家との印象を尋ねると、こういいました。「彼は私がイギリスで一番賢い女だと思わせてくれたわ」

この話には大事な要素が含まれています。話すことによって人は自分自身について再認識したり、あらたな発見をすることがあります。大事なことは、主役は部下であると思える場にすることです。そのためには、少なくても6割以上は部下に話させるように面談を進める必要があります。
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