あなたは目標を立てるときにそれが「現実的」であるかどうかを前提にして考えてしまっていませんか?目標を達成したければ、「現実的」かどうかについて考えるのは当然ですが、そのことが目標の達成を阻んでいるかもしれないのです。実は「非現実的」な目標ほど達成しやすいのですよ!

《CONTENTS》●現実的な目標を作っていませんか?(1P目)●大胆な目標は周りの人を引きつける(1P目)●とてつもない目標があなたの力を引き出す(2P目)●目標を大胆でワクワクさせる設定基準とは?(2P目)
●非現実的な目標ほど達成しやすい!(後編)


現実的な目標を作っていませんか?

マイクロソフトのエリート社員だった著者が、途上国の子供たちの教育に目覚め、奮闘する一部始終が語られる

あなたはこの人生でどんな目標を持っていますか?

「会社を立ち上げて、その会社を上場させる!」
「今勤めている会社で、社長になる!」
「マイホームを持つ!」
「本を出版する!」
「ハワイに移住する!」

いろいろな目標があるでしょう。ところで、その目標はどれだけ現実的でしょうか?

もしあなたの目標が現実的なものあれば、それは達成できない可能性があります。「達成できる可能性」ではありませんよ。「達成できない可能性」があるんです。

すぐに、もっと非現実的な目標に変えましょう!

「え? それって逆じゃないですか?」と思う人がいるかもしれません。でも、これ、本当なのです。

大胆な目標は周りの人を引きつける

ある人が、水の汚染が原因の伝染病によって多くの子供が死んでいくアフリカの村に、汚染されていない安全な水を届けたいと考えました。

次の二つの目標のうち、どちらか実現しやすいと思いますか?

1)3年以内にケニアの少なくとも25の村に新しい井戸を掘って安全な水を届ける
2)10年以内にアフリカの少なくとも1万の村で安全な水を飲めるようにする

明らかに1)の目標のほうが現実的ですが、実は2)のほうが実現しやすいというのです。

「大きく考えれば、目標はおのずと実現する。大胆な目標は大胆な人々を引きつけるからだ」

こう語るのは、途上国の子供に教育の機会を与えるために活動するNPO「ルーム・トゥ・リード」を1997年に立ち上げたジョン・ウッド氏。(著書『マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった』矢羽野薫訳 ランダムハウス講談社より)

彼の立ち上げたルーム・トゥ・リードは、2020年までになんと1000万人の子供に生涯の教育機会を届けるという大胆な目標を宣言しました。そして、設立から8年足らずの間に、英語の児童書140万冊を寄贈し、学校287校、図書館3540ヶ所、コンピュータ教室・語学教室117ヶ所を建設、2336人の女子児童に長期の奨学金を提供しています。

さて、あなたの目標はどれだけ大胆で、大きいですか? どれだけ人々の心を引きつけ、協力を得られる目標でしょうか?

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