コーチング/目標達成・プロジェクト進行

非現実的な目標ほど達成しやすい!(前編)(2ページ目)

あなたは目標を立てるときに「現実的」かどうかを前提にして考えていませんか?目標を達成したければ当然ですが、そのことが目標の達成を阻んでいるかもしれません。実は「非現実的」な目標ほど達成しやすいのです!

宇都出 雅巳

執筆者:宇都出 雅巳

コーチング・マネジメントガイド


とてつもない目標があなたの力を引き出す

「大胆になろう。のんびり行こう。他人が何を考えているかは気にしないことだ」と語る著者の実践的な起業・ビジネス指南
また、週に4時間だけ働くという起業家、ティモシー・フェリス氏も、その著書・『なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか』(田中じゅん訳 青志社)で、次のように語っています。

「現実的なことよりも非現実的なことの方がやりやすい」

その理由は「とてつもなく大きな目標を持てば、どんな目標にも付いて回る苦境や困難を乗り越えようとしてアドレナリンがでてくる」から。

著書の中で彼はこんな問いかけをしています。

「ギリシア半島でいかだ下りをするという目標のために乗り越えられる困難も、週末に近場に旅行するという目標なら乗り越えられないのでは?」

さて、あなたの目標はどれだけ、あなたのアドレナリンを出し、ワクワクさせてくれるものでしょうか?

目標を大胆でワクワクさせるためには?

コーチングにおいても、相手がその可能性を最大限に発揮し、さらに成長するために、このように大胆でワクワクするような目標を立てることが必要不可欠です。

しかし実際には、コーチングにおいても「現実的」な目標が決められることが多いようです。その理由の一つが、「SMART(スマート)」の名で知られている目標設定の基準の存在です。

この「SMART」は目標設定のポイントの頭文字をつなげたものです。

S:Specific(具体的である)
M:Measurable(測定可能である
A:Achievable(達成可能である)
R:Realistic(現実的である)もしくはReasonable(理にかなった)
T:Time(期日がある)

目標設定の基準として「達成可能」とか「現実的」「理にかなった」といった基準が入っているわけですから、実際のコーチングで設定される目標が「現実的」な目標になってしまうのも無理がありません。

そこで、コーチングの流派の一つであるコーアクティブ・コーチング(TM)では、従来の「SMART」ではなく、ワクワクと刺激的で、そしてハラハラ・ドキドキしてしまうほど挑戦的な目標を立てるための新たな「SMART」を作っています。

どんな基準であれば、大胆でとてつもない目標を立てることができるのでしょう? さて、その新たな「SMART」とは一体? 次回は、このコーアクティブ・コーチング流の目標設定についてお伝えします。お楽しみに!

【参考書籍】
■『マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった』(ジョン・ウッド著 矢羽野薫訳 ランダムハウス講談社)
■『なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか』(ティモシー・フェリス著 田中じゅん訳 青志社)

【関連記事】
■あなたの目標を磨き上げる6ステップ・前編
■あなたの目標を磨き上げる6ステップ・後編
■目標を持たないあなたは行き先を決めずに歩いている 目標設定のロケットを噴射せよ!

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