コーチング/人材育成・組織作り

部下育成がうまくいくコーチング手帳術(2ページ目)

「タイムマネジメント」というと、「有効な時間管理法」と捉えられがちですが、大事なのは、何のために時間を使うか、ということ。今回は「部下育成のためのタイムマネジメント」にフォーカスします。

平野 圭子

執筆者:平野 圭子

コーチングマネジメントガイド


部下のデータベースを手帳につける

部下の興味・関心、家族構成、特徴などを手帳を使って管理する

部下の興味・関心、家族構成、特徴などを手帳を使って管理する

あるコンビニエンスストアで成績のよい店長がいます。その人が行く先々で業績を上げていることに定評があるのですが、その店長の特徴とは、社員からアルバイトに至るまでのデータベースを作っていることです。業績、仕事の能率が上がる時間帯、家族構成、趣味など、いくつかポイントを決めてデータにし、声をかける時はそれを取り入れています。

「最近お母さんの様子はどう?」
「娘さんは今年受験だったね」
「今月は調子いいスタートだね」

毎日少しづつ問いかけることで信頼関係を築いているのです。手帳に部下のデータベースを作り、気づいたことを書いておくことです。たとえば、
  • コミュニケーションのスタイル
  • 学習のしかた
  • 強み
  • 将来の夢や目標
  • 価値観
  • 家族構成
  • モチベーションの上げかた
データベースを作ることを意識すれば、おのずと部下を観察することになります。

部下育成をするタイムマネジメント5つのポイント

最初にタイムマネジメントとは、「何のために時間を使うのか」ということを明確にすることだとお伝えしました。部下を育成すること、すなわち、次世代のマネジャーを育成するのは上に立つものの使命です。それを実現するために有効に時間を使うポイントをお伝えします。

  1. 時間そのものは管理できない。目的に向けて自分の行動をマネジメントをする
  2. 優先順位をつける。毎日の優先順位に部下育成に関することを入れる
  3. 仕事を簡素化する。「すぐやる」「任せるものは任せる」など、自分なりの仕事の基準を持ち、仕事の簡素化をする
  4. あきらめる事項を決める。「何をやるか」というのと同じくらい、「何をあきらめるか」を決めて実行する
  5. 毎日静かに考える時間を持つ。1日の計画を立てるときは、のんびり考える時間も確保する。

部下育成の時間を効率よく使うパートナーとして、手帳を有効に活用してみてください。

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