「タイムマネジメント」という言葉がよく使われるようになったのは今から約20年前。それ以来、システム手帳が文房具市場に登場し、手帳を使って時間を有効活用するという考え方が一般化しました。今回は、手帳活用とあわせて部下育成のためのタイムマネジメント術を紹介します。

タイムマネジメントはスケジュール管理ではない

タイムマネジメントは部下育成のマネジメント

タイムマネジメントは、その時間内に何を行うかをマネジメントすることト

タイムマネジメントというと、限られた時間の中で少しでも多くのことを無駄なく成し遂げること、ということだと思いがちです。しかし、時間というのは、手にとれるものでもなく目に見えるものでもありません。したがって、タイムマネジメントとは、時間そのものではなく、その時間内に何を行うかということといえます。

部下を育成することは、日々の取り組みです。コーチングの定義とは「目標達成に必要な知識、スキル、ツールをたな卸しし、個別対応で備えさせるプロセス」ですが、これを部下1人ひとりに行うとなると、腰をすえた取り組みが必要であることがおのずとわかります。

上司が部下の育成について具体的な行動をしない部署の業績は、部下育成への行動をしている上司がいる部署の業績より低い傾向にあります。では、部下育成のために時間を使うということはどういうことでしょうか。

部下育成が上手なマネージャーの手帳術

部下育成に定評があるマネジャーの手帳にはある特徴があります。部下を育成する時間を事前に週に何時間と決めて確保しているところです。有能な人のほとんどはプレイングマネジャーですから、自らの業績を上げるために多忙な毎日を送っており、スケジュールはあっという間に埋まってしまいます。従って、部下育成に時間をとろうと思ってもなかなかできないもの。

週3時間など、時間を決めて確保することです。前述のマネジャーは、週に6時間を部下育成の時間として分散させてブロックしており、そこには他のアポを入れないようにしています。そして、営業の同行や面談などは、その時間に入れています。

あなたは週に何時間部下育成に時間をとりますか。時間数を決めたらさっそく手帳にその時間をブロックして確保してください。

部下に対してやることをTODOリストに書き込む

TODOリストは、ほとんどの人が1日の始めに書くことでしょう。今日やるべきことの一覧を書き、優先順位をつけ、終わったらチェックする。1日の時間を効率よく使うのはとても有効な方法ですが、この中に「部下に対してすること」を書いているでしょうか。毎日のTODOに部下育成の欄を設けましょう。そして、具体的にどのような行動を取るか事前に考えることです。
  • Aにプロジェクトの進捗を聞く
  • Bからチームメンバーの状況を聞く
  • Cをお昼に誘う
など、相手の名前とともに書きます。このように具体化すると、部下育成への取り組みは明確になります。そして、高い優先順位で取り組めるようになります。