コーチングの3原則は、「双方向のコミュニケーション」「個別対応」「継続的なフォロー」です。コーチ型マネジャーは、部下との会話量を増やし、相手の個性を把握して一人ひとり個別対応することが大事であることをお伝えしました。今回は3原則の3つめの「継続的なフォロー」を取り上げ、部下が成果を出し続けるために、コーチ型マネジャーはどのようにフォローアップするかについて取り上げます。

リマインドしなければ、記憶は忘却の一途をたどる

コーチング三原則
人は一人では行動が続かない。継続的なフォローアップが必要です
仕事を任せた後、あなたは部下とどのように接していますか。打ち合わせも十分に行い同意のもとで仕事を任せたはずなのに、きちんと実行されてない。目標面談でじっくり話し年間の取り組みについてお互い話し合ったのに、いっこうに成績や態度に変化がない。そんな経験はないでしょうか。

一度の打ち合わせや面談で部下が気づきを得たり目標を口にすると、取り組んでもらえるものだとつい安心してしまいます。しかし肝心なのはここから。コーチ型マネジャーは、相手が行動を起こすまで継続的にフォローをする必要があります。

ドイツの心理学者へルマン・エビングハウス(Hermann Ebbinghaus)は、時間の経過によって記憶したことがどのように変化するか実験を行い、その結果を「エビングハウスの忘却曲線」として発表しました。実験では、次の結果を得ることができました。
エビングハウスの忘却曲線

お正月に立てた目標が3日も経つときれいに忘れられてしまう、という経験は誰でもお持ちでしょう。しかし、記憶した情報は、すでに持っている知識や経験と関連づけると忘れにくいという結果もでています。継続的にリマインドしたり、今持っている経験と照らし合わせて話すという行為は、記憶を持続させる上で重要な要素となります。