部下のパフォーマンスを上げるコーチ型マネジャーの取り組みとして、「部下との会話を増やす」ことを前回ご紹介しました。コーチングの3原則は「双方向コミュニケーション」「個別対応」「継続的なフォロー」。今回は2つめの個別対応を取り上げ、コーチ型マネジャーは、部下に対してどのように個別に関わるかについてご紹介します。

人は一人ひとり違う

コーチング三原則
コーチ型マネジャーは部下の個性を把握し、個別対応する方法を見つける
人間の顔が一人ひとり違うように、相手のパフォーマンスを上げるための関わり方も一人ひとり異なります。その人のコミュニケーションのスタイル、物事の理解のしかた、得意な学習方法、大事にしている価値観、物事の受け止め方、強みなどによって、関わり方はそれぞれ違います。

誰に対しても同じ方法で関わり、同じような成果を期待することは難しいのです。それぞれの特性に合ったコミュニケーション方法を把握し、応用するのがコーチ型マネジャーの仕事です。

ここでは、コーチ型マネジャーが持つべき視点の1つとして、学習スタイルをご紹介します。相手の学習スタイルを理解し適応すれば、仕事のパフォーマンスはぐんと上がります。

学習スタイルとは?

目標を達成したり仕事を遂行するために、私たちは新しい知識やスキルを身につける必要があります。つまり、人は常に学習することが求められています。

人が物を見たり、考えたり、情報を収集する方法は同じではなく、それぞれ特有の方法があります。その中のひとつが学習スタイルです。学習スタイルをわかりやすく言うと、物事を学んだり理解する方法ということができるでしょう。たとえば新しくカメラを買ったとき
  • 最初にマニュアルの説明を読む
  • とりあえず電源を入れて触ってみる
  • 人に説明してもらって聞く
  • マニュアルの図解を見る
など、その人特有の取り組み方があり、ここに学習スタイルが現れています。

新しい知識を取り込む際、自分に合った方法が許される場合はいいのですが、不得意な学習方法を押し付けられると嫌気がさし、学ぶ意欲が失せてしまいます。英語の学習テープに取り組んだものの挫折した経験がある人は多くいることでしょう。これは、聴くことから学ぶのが不得意なだけで、得意な学習方法を取り入れれば、英語を身につける可能性はあったといえます。

では、あなたの学習スタイルは何かを探るところから始めましょう。