薬膳料理/冬の薬膳・薬膳レシピ (乾燥・風邪対策)

アンチエイジングに最適な季節!~冬の薬膳~(2ページ目)

寒い冬、カラダを温める食材を摂ることも重要ですが、薬膳では、冬に腎を補うものを食べることもオススメしています。食材はもちろん、腎機能アップによってアンチエイジングに繋がるポイントもご紹介しましょう。

杏仁 美友

執筆者:杏仁 美友

国際中医師 / 漢方・薬膳料理ガイド

冬の薬膳をつくるコツ

■腎の機能を高め、陽を補うものを摂る
腎を温めるような食材をとり、腎の機能をアップさせましょう。

食材)羊肉、エビ、ニラ、クルミ、八角、酒など
生薬)鹿茸(ろくじょう:しかの角)、菟絲子(としし)、冬虫夏草(とうちゅうかそう)、胡桃肉(ことうにく)、杜仲(とちゅう)など

■腎の機能を高め、陰(カラダに必要な水分)を補うものを摂る
腎に作用し、身体に必要な水分である陰を増やすものを食べましょう。

食材)うこっけい、すっぽん、なまこ、クコの実、あわび、牡蠣、黒ごま、鴨肉など。
生薬)黄精(おうせい)、枸杞子(くこし)、桑椹(そうじん:桑の実)、女貞子(じょていし:ねずみもち)など

■温熱性のあるものを摂る

カラダを温め、気血の流れを良くしましょう。

食材)シナモン、山椒、こしょう、唐辛子、にんにく、しょうが、ねぎ、もち米、羊肉、鶏肉、かぼちゃ、にら、黒砂糖、酒など
生薬)肉桂(にっけい)、乾姜(かんきょう)、呉茱萸(ごしゅゆ)、茴香(ういきょう:フェンネル)、丁香(ちょうじ:クローブ)、蜀椒(しょくしょう:さんしょう)など

冬の養生法

■カラダを冷やすものは避けて!
生ものや冷たいもの、カラダを冷やす寒涼性の食材は控えたり、加熱して食べましょう。ちなみに寒涼性の食材には、トマトやきゅうりなどの夏野菜、白菜、大根、にんじん、かに、アサリ、シジミ、柿、バナナなどがあります。

■腎を消耗させない
冬は“閉蔵(へいぞう)”といい、しっかりとカラダを休め、春に向けてエネルギーを温存するのが望ましいとされます。夜更かしや性生活のしすぎは、腎を消耗させるので控えましょう。

■風邪に注意!
この時期は風寒感冒(ふうかんかんぼう)といって、寒さによって起こるような、ぞくぞくっと寒気があって鼻水がつーと出るような風邪を起こしやすくなります。ネギ、しょうが、シソなどの辛くて温性の食材を取り入れて、発汗によって邪気をよせつけないようにしましょう。
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