孫の命名に関与している人は約3割
二世帯住宅研究所が、首都圏に居住する小学校4年生~中学校3年生とその祖父母を対象に行った調査の中で「孫の命名に何らかの関与をしたかどうか?」について、おうかがいしました。同居スタイル別にまとめた結果が以下となります。Q:お孫さんの命名にあなたや配偶者の方は関与されましたか? |
資料提供:二世帯住宅研究所 ※グラフをクリックすると大きくなります |
「自分たちで名前をつけた」「子世帯に助言した」と答えた人を合わせると、2割~3割となりましたが、同居形態別で比べると、べったり同居・二世帯同居が別居より1割程度多くいました。同居の祖父母が命名に関与する割合が高いのは、頻繁にコミュニケーションをとるからという面もあるかと思いますが、孫の存在を「夫婦の子としてより、○○家の子」として認識する祖父母が多いためではないかと思われます。皆さんのご家族と比べるといかがでしょうか?
決定権は両親に、祖父母は助言がベスト
初孫の名前を考えるのも、祖父母の楽しみのひとつかもしれません。お互いの意見を上手に取り入れられるとベストですね。 |
子どもの命名に関しては、子世帯世代からは「義父母に名前を提案され困惑している」「子どもの名前を祖父母に押し切られ悲しい思いをしている」などの声が上げられる一方、親世帯世代からは「初孫の名前くらい私達の意見も取り入れて欲しい」「できれば事前に相談して欲しかった」と、両者の意見はそれぞれです。どちらの言い分も、納得できる気がします。
現在では『子供の名前は、生まれて一番最初に親が与えるプレゼント』とも言われますので、最終的な決定権は両親が持つことが多くなっています。しかし、祖父母にとっても血のつながった孫ですから、子世帯世代も「自分たちで決めるから口出ししないで!」と突っぱねるのではなく、祖父母が「助言をした」と思えるアプローチが必要かもしれませんね。
名前は、その人間が一生背負っていくものです。呼ばれ続ける名前で、性格にも影響があると言われるほどですから、名づける親にとっては、大きな決断と言えるでしょう。子どもの名前に対する責任の重さは、子どもが大きくなるにつれひしひしと感じるものです。その子が誰からも愛される様、親族一同が気持ちよく受け入れられる名前の付け方を心がけたいものですね。