おせちに含まれる5つの食材「黒豆・栗・海老・昆布・胡桃」
写真は2007年のお正月に、女性軍みんなで作ったおせち(ガイドの主人の実家にて) |
■黒豆
「今年もマメに暮らせるように」という願いが込められている黒豆。漢方では血液のめぐりを良くして、むくみをとります。解毒作用もあり、糖質の消費に必要なビタミンB1も豊富です。
■海老
腰の曲がった様子や長いひげを老人に見立て、長寿のしるしである海老。海老はカラダを温め、足腰を丈夫にし、強壮作用があります。殻はカルシウムが豊富で、免疫力を高める働きもあります。
■栗
本来の栗きんとんは黄色の団子だったところから、黄金色の塊が財産にたとえられています。漢方では、栗は疲れや足腰のだるさをとります。お腹が冷えて痛い人や、下痢にもいいですね。
■昆布
昆布巻きの昆布は「喜ぶ」、巻きは「結」や「書物」を表しています。昆布は高血圧やむくみにいいだけでなく、漢方では身体のしこりをほぐし、リンパ腫や子宮筋腫、便秘などにも使用されます。
■胡桃
硬い殻は家庭円満、胡桃の実は五穀豊穣を意味しています。胡桃は温性で、とくに腰や手足の冷えをなくします。腸を潤すので、コロコロ便を出すタイプの便秘にもおススメです。
おせち料理を食べるにしても、造詣が加わると美味しさや楽しみも一層増しますよね。邪気を払い、かぜ予防にもなる「お屠蘇」と一緒に召し上がり、どうぞ来年も無病息災で幸せな一年でありますように! 漢方食材についてさらに詳しく知りたい方は、「なつめ・クコの実・はと麦・長いも・朝鮮人参」「生姜・長ネギ・シナモン」「ごぼう・ミント・菊花」も併せてご覧下さい。