営業のノウハウ/営業プレゼンテーションのコツ

キーマンの心をつかむ営業プレゼンテーションのコツ(3ページ目)

ベテランの営業職でも、プレゼンテーションが苦手な人は多いもの。プレゼンもゴルフやテニスと同じで、要素を分解し、1つ1つトレーニングしていけば、堂々と実践で戦えるようになります。

西野 浩輝

執筆者:西野 浩輝

営業ノウハウガイド


スキルを磨けば印象度もアップする

話の内容はバッチリでも、話すときの声の大きさやリズム、表情や姿勢などが今イチだと、相手に好印象を与えることができなってしまいます。表現スキルを磨くことにも、意識を注ぐようにしましょう。

声のボリュームは、少し大きめに話した方が自信がありそうに見えて、説得力の高いものになります。特に強調したい箇所については、ゆっくりと大きな声で話すようにしましょう。

大きく口を開けて、滑舌よく喋ることにも気を配ってください。多くの話し手は、テンポよく喋ろうとして滑舌が悪くなりがちです。そのために大切なキーワードが相手に伝わらなかったりします。

話と話のあいだに、間を空けることも大切です。緊張すると、人はどうしても早口になってしまいがち。間の空け方、自分では「ちょっと空けすぎかな?」というぐらいに間をとってちょうどいい程度です。

話すときの姿勢は、「自分の体が、天井から糸で吊されている感じ」を意識しておくと、背筋がピンと伸びた良い姿勢になります。姿勢の悪さは、立っているときよりも座っているときの方がより目立つので、気をつけてください。

表情は、笑顔を基本にバリエーション豊かなものにすることを心がけます。緊張していると、表情がこわばって笑顔が出なくなりがちです。そんなときは事前のウォーミングアップが大事。トイレなどで鏡を見ながらニコッと笑う練習をして、表情筋を柔らかくしてからプレゼンに臨みましょう。

話すときには手元の資料ばかりに視点を落とさず、聞き手とアイコンタクトを取るように。こちらが相手の目を見ると、相手もこちらの存在を無視できなくなり、しっかりと話を聞くようになるからです。フォーマル・プレゼンテーションの場合は出席者が複数になりますから、全員をまんべんなく見るようにします。

ボディランゲージは、大きめに取った方が聞き手に強い印象を与えます。このときに話をしている内容とジェスチャーを連動させると、話の内容が視覚的イメージを伴って相手に伝わりやすくなります。たとえば「この動きは近年、日本全国で広がりつつあり……」などと言いながら、両手を大きく左右に広げてみせる(日本の東西の長さを両手で表現するようなつもりで)といったようなことをしてみせるわけです。
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