社会人の大学・大学院/社会人の大学・大学院関連情報

アメリカの避難所生活の様子 ハリケーン被災留学生の避難生活(3ページ目)

最近日本では、自然災害による避難生活報道が連日続いていますが、こちらはガイドが経験したアメリカの避難所生活レポートです。日本とは一風変わった生活でした。

西島 美保

執筆者:西島 美保

社会人の学びガイド


コレクトコール代 \10,000超


家族が心配しているだろう、と電話をしようとしたがお金が足りない。
クレジットカード支払いで再度電話を試みるもののがどうしてもつながらない。
コレクトコールのかけかたを教えてもらい、電話をかけ始めてから2時間、ようやく自宅につながる。

母の声を聞いたら、涙が溢れ出て息が出来なくなるほどだった。
不安を訴えた私に対し、母が言った「大丈夫よ」という一言はどれほど私を安心させただろう。母は偉大だ。

ちなみにこの電話代、数分話しただけだが\10,000超えたらしい。(この後「もう2度とコレクトコールをかけるな」と釘をさされる)


非常事態につけ込んだ犯罪


人々はみな、避難の際に家財だけでなく、貴重品なども持ってきているが、それを盗まれる事件が多発した。非常事態を狙って盗みが多発する。みな助け合って生活しているというのに悲しい出来事である。

避難所内は夜になると電気が消えるため、各グループでは交代で荷物の見張り番をし、防犯に備えた。ちなみに私は貴重品をお腹に入れて寝た。


思いがけない突然の避難所生活終了


避難所生活3日目。
どうやら大型ハリケーンは進路変更したらしく、今夜には市内に戻れるらしい。当初は1週間くらいの避難生活だと言われていたので、気が抜けたがうれしかった。

夜、契約が済んだばかりで何もないアパートに戻ったが、泥棒に入られることもなく、ハリケーンによる被害もなく、アパート自体が無事だったことに安心した。そして何よりも、プライバシーが保たれた自分一人の空間に心からホッと出来た。


<あとがき>
避難所生活は経験してみないと分からない、本当につらいものでした。そして普通の生活がどんなに素晴らしいことかを実感できた経験でした。

現在避難生活している皆様が、1日も早く元通りの生活に戻れるよう心から応援しています。

・『新潟県中越地震災害義援金』募集中(日本赤十字社)


【投稿募集】この記事を読んでのご意見やご感想をお寄せください!

【関連記事】
・新潟地震被災者へ大学が特別措置
・後悔しないために【留学先下見のチェックポイント】
・仕事を辞めてアメリカMBA留学
・変わりゆくアメリカの出入国管理
・アメリカ留学ビザ取得の手順&ポイント
・短期留学・ホームスティ
・被災者が”その時”本当に欲しかったモノ
・ないと困る、あったらうれしい備蓄品
・地震保険の必要性
・非常袋備えのススメ
・どうする?家族の安否確認
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます