気象予報士の人気は天気次第

気象予報士は、天気が悪いと視聴者から恨まれ、天気が良いと視聴者から感謝される。ある気象予報士は「雨が止まなければお前を撃ち殺す」と脅迫されたという。

別に天気が悪いのは気象予報士のせいではないし、天気が良いのも気象予報士のおかげではない。もちろん、そんなことは誰でも分かっている。にもかかわらず、私たちは無意識に「天気」と「気象予報士」を結びつけて考えてしまう。あなたも朝の天気予報を見て、「今日は雨かよ」と気象予報士を憎たらしく思ったことがあるのではないだろうか。

無意識の結びつき

私たちは、あるものと別のものを、無意識のうちに結びつけてしまう傾向がある。これを「連合の原理」という。

例えば、私たちは良いニュースを知らせる人を好きになり、悪いニュースを知らせる人を嫌いになる。これは「ニュースの内容」と「ニュースを知らせる人」が結びついてしまうからだ。ニュースの内容が、その話し手にも伝染するのである。

車の横には美女がいる

モーターショーに行くと自動車の横には必ず美女が立っている。当然のことながら、自動車と美女にはなんの関連もない。美女がいなくても自動車は動くし、自動車の説明をするのは美女でなくてもかまわないはずだ。

しかし、ある研究によると、自動車だけが写っている広告を見た男性よりも、魅力的な女性モデルと自動車が写っている広告を見た男性のほうが、その自動車を高く評価することが分かっている。しかも、本人たちは、美女の存在が自分の判断に影響を及ぼしたことを自覚していなかった

→ 次は、仕組まれた広告とランチョン・テクニック

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【連載】説得と交渉の営業心理学
第1回 二度目は断れない
第2回 拒否させて譲歩する
第3回 一面呈示と両面呈示
第4回 結論を言わない暗示的説得
第5回 手に入りにくいほど欲しくなる
第6回 他人の真似をする社会的証明
第7回 人を服従させる権威の力
第8回 連合によるイメージ操作

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