より説得力のあるアピールをするために
ただしアピールポイントをブレイクダウンして、面接のときに話すだけではまだ説得力に欠けます。「私には営業力があります」というアピールは、営業マンであれば誰だって面接試験のときにするはずです。これだけでは面接官からは、「まあそうだろうね」としか思われません。では、より説得力のある自己アピールをするためにはどうすればいいのでしょうか。
ポイントは三つあります。
- 客観と主観を織り交ぜながら語ること
- エピソードをできるだけ詳細に語ること
- 数字やデータを盛り込むこと
です。以下順番に説明していきましょう。
客観と主観を織り交ぜながら語る
「私にはリーダーシップがあります」というアピールは、それだけでは独りよがりのアピールでしかありません。本人はリーダーシップがあると思っているのでしょうが、それを証明する論拠を何も示していないからです。ところが「私は30人のスタッフを率いて、営業改革プロジェクトのリーダーを務めました。その結果、2年間で利益率を30%アップすることに成功しました」という発言ができれば、俄然、説得力が出てきます。「30人のスタッフを率いて、営業改革のプロジェクトを成功させた」という客観的な事実を提示することができているからです。だから自分をアピールするときには、客観的な裏付けをきちんと示すことがとても効果を発揮します。
ただし一方で、主観を織り交ぜながら語ることも大切です。「どんな思いを持ってそのプロジェクトに携わったのか」や「行き詰まったときにはどうやってそれを乗り越えたのか」などを語ることによって、自分の性格や人柄、夢や志を面接官に伝えることができるからです。
面接官から「この人と一緒に働いてみたい」と思ってもらうためには、主観を語ることが効果的なのです。
主観と客観。どちらもバランスよく語ることを心がけてください。