コーチング/目標達成・プロジェクト進行

非現実的な目標ほど達成しやすい!(後編)(2ページ目)

前回の記事では2人の起業家の体験から、「非現実的な目標ほど達成しやすい」ことを紹介しました。そんな「非現実的」であなたの力を引き出すような目標をどう創ればいいのか? 今回はそのポイントを解説します。

宇都出 雅巳

執筆者:宇都出 雅巳

コーチング・マネジメントガイド


目標は価値観に沿っていますか?

自分の限界を超えさせてくれる目標になっていますか?

まずは「R」から紹介しましょう。

R=Resonant/エネルギーが動いていること
ここでいう「エネルギーが動く」というのがピンとこない人もいると思うので、体験的に説明しましょう。

まず、目を閉じてみて下さい。そしてこれまでの人生を振り返って、人生最高の瞬間を思い出してください。とっても感動したり、うれしかったりした瞬間です。思い出したら、もっとも印象に残っているシーンを思い浮かべ、その体験の中にどっぷり浸かってみてください。

さて、どうでしょう? 何か身体が熱くなったり、楽になったり、軽くなったりしませんでしたか? このように自分の中で何かが動いたような状態を、「エネルギーが動く」といいます。

そして、コーアクティブ・コーチングでは、その「エネルギーが動く」奥にはその人の大切にしている価値観があると考えています。その価値観を尊重すればするほど、エネルギーが動いて、力が引き出されてくるのです。

つまり、目標はその人の価値観に沿っている必要があるのです。たとえ大胆な目標を立てたとしても、その人の価値観に触れていなければ、エネルギーは動かず、力は出てきません。目標に対して、自分のエネルギーが動くのか? 自分の価値観に沿っているのか?をチェックすることはとても大事なポイントです。

目標はあなたの成長を促しますか?

最後に紹介するのが「T」です。これこそがまさに「非現実的」な目標にするサポートとなっています。

T=Thrilling/ハラハラ・ドキドキと興奮するようなものであること
単なる今の自分の延長にある目標ではいけません。この目標を達成するためには、否が応でも新しい能力・パワー・心を開いて、新たな自分に生まれ変わるんだと思えるものでなければなりません。

これまでの自分の枠を超えるような目標です。そして、単に無茶な目標でよければいいという訳ではなく、自らのビジョンにつながり、価値観に沿ったものであることが必要です。そうすれば、目標を設定することによって、とんでもない大きな力を注ぎだすことが可能になるのです。

さていかがでしょう? ぜひ、あなた自身の目標を、このコーアクティブ・コーチング流の「SMART」の基準で見直して見てください。そして、目標と自らが互いに力を引き出すような好循環のサイクルを回していきましょう。

目標を達成することは大事ですが、それが主ではありません。あくまでも主は人であり、その人が成長することです。目標に押しつぶされるのではなく、目標をうまく使いこなして成長していきましょう!

【参考サイト】
■コーアクティブ・コーチ養成機関 CTIジャパンのサイト

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■あなたの目標を磨き上げる6ステップ・前編
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