ベタ基礎であっても防蟻の落とし穴はある近年一戸建ての基礎はベタ基礎の普及が著しい。床下全部にコンクリートを打ちますので、耐震性はもちろん、シロアリの入ってくる隙間はほとんどないといってもよいでしょう。今まで日本の家の基礎は布基礎といって、床下は土でした。したがってシロアリにとって、とても住みやすい環境だったのです。玄関からシロアリ被害が出る ポーチの下に生息するシロアリは、 コンクリートをつたって玄関のわず かな隙間から侵入する。「我が家を守る簡単アンチエイジング」(ダイアモンド社)より一方、ベタ基礎にしたから安心かといえば、絶対とは言い切れません。落とし穴は玄関まわりです。ベタ基礎になって床下の被害はほとんどみられなくなりましたが、玄関にシロアリ被害が多く発生している傾向があるのです。対策としては、ポーチと玄関土間の間に段差をつけるのです。また、シロアリは0.6mmほどの隙間があれば侵入してきます。コンクリートの打ち継ぎ部分にジャンカなどが出ないようにすることです。ガイド佐川のワンポイントアドバイス建築物は工業製品ではありません。毎日、風雨にさらされ劣化していきます。したがって、防水・防蟻などは早めの発見が大切です。それには定期点検が必要不可欠であり、床下や小屋裏などの点検口の設置をおすすめします。それも区分された小屋裏空間ごとに点検口を設けることが大切です。さらに床下空間の有効高さは33センチ以上確保することです。・・・これだけは読んでおきたい家づくり講座・・・「満足する一戸建てをつくるには」第1回:土地を手に入れる!どこに頼む?「満足する一戸建てをつくるには」第2回:あなたの土地に地耐力はある?「満足する一戸建てをつくるには」第3回:構造・工法の特徴を知る!「満足する一戸建てをつくるには」第4回:磯野家に学ぶ“現代の間取り術”「満足する一戸建てをつくるには」第5回:設計図面ってどう見るの?「満足する一戸建てをつくるには」第6回:建物の総費用どうなっているの?「満足する一戸建てをつくるには」第7回:工事段階別“現場チェック法”「満足する一戸建てをつくるには」第8回:施主も参加する家づくりの儀式「満足する一戸建てをつくるには」第9回:追加・仕様変更はいつまでOK?「満足する一戸建てをつくるには」第10回:耐震性のポイントは壁にあり「満足する一戸建てをつくるには」第11回:外断熱・内断熱どっちがいい? ・なぜ貯金が増えない? そんな時はAll Aboutの無料FP相談 前のページへ12※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。