高級マンション/高級マンションのインテリア・設備

高級住宅、インテリアより気にするべきは?(4ページ目)

高級住宅に欠かせないものは何だろう?一度決めると変えにくいもの、インテリアに影響を与え、健康志向の時代を一歩リードする……そんな大事な「設備」とは?

坂根 康裕

執筆者:坂根 康裕

高級マンションガイド

設備をリードする注文住宅

外壁のライムストーンがそのまま玄関の壁へとつながっている。間取りも含め注文住宅はマンションにはない発想が盛りだくさんだ
洗練された最先端のインテリアセンスにふれるには高級マンションのモデルルームがたしかに参考になる。

しかし立体的空間の演出、暮らしやすい間取りのアイデア、そして空調設備の進歩などは注文住宅にそのヒントを得るところがじつに多い。

なかでもデザインセンスの評価も高い三菱ホームは、今から12年前(1995年)業界に先駆けて全館冷暖房換気システム「エアロテック」を開発。各居室での温度設定が可能で、1年中綺麗な空気を供給してくれる。

優れた性能と高いコストパフォーマンスでその実績を伸ばし、3年程前からは三菱地所のマンション、パークハウスシリーズ(一部)に導入されるまでに至る。

セントラル冷暖房はヴィンテージマンションの証?

エアロテック住宅はほとんどホコリが出ない。快眠を誘うのはもちろん、アレルギー対策にもなるといわれている
昭和40年代の都心のマンションは富裕層向け住宅としての要素が強かった。そして今ヴィンテージとして再注目されているそれらのほとんどがセントラル冷暖房である。

つまり40年前、すでに空調のあるべきシステムが実現されていたことになる。が、いまはそのランニング、メンテナンスの両コスト高が流通の支障になっていたり、稼動をやめ個別設置に切り替えるケースも多いよう。やはり当時の技術の限界だったと考えられる。

現在では高額マンションのほとんどが天井埋め込み式のカセットエアコンを採用。壁掛け式のハイグレード版つまり同線上からは脱していない。

あるべき住まいかたを追求すればするほど、空調設備の重要性はよりその認識が高まっていくことと思う。お金を払って飲料用の水を買う時代に、空気に対する意識が足りなかったと気付くのもそう遠い話ではないだろう。

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