青田売りの有利、不利

いまではほとんどのマンション分譲が着工中に販売を開始する、いわゆる“青田売り”が当たり前のようになっている。

以前は「数千万円もする高額なものを実物を見ずに買うなんて……」という声も確かにあった。しかしながら、内装工事に入る前に契約することでカスタマイズ性が大幅に向上し、完成直後の高い入居率がコミュニティの早期形成に寄与するなど、青田売りならではの利点も実は数多い。

東京タワーに程近い「パークコート虎ノ門愛宕タワー」。都心の中枢ながら、隠れ家的な立地が注目された。地上30階、総戸数230戸はコミュニティとしても理想的なスケールである


とはいえ、買い手の立場から考えた場合、青田売りに不利な要素がないわけではない。それはマンションならではの「共用部の設え」を実際に見て確認することができない点だ。とくにグレードを意識した高級マンション、スケールメリットを生かした大型マンションにおいて、その傾向は一層強くなる。

そこで今回は先日行われた「パークコート虎ノ門愛宕タワー」の竣工見学会から、実物ならではの見どころを共用施設を中心にご紹介したい。高級タワーマンションの実際のグレードを実感していただこうと思う。

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