京都グルメ/京都の和食

京料理 道楽(5ページ目)

380年前(寛永年間)に創業の京料理「道楽」。料理・伝統・設えなど、どれもが300年以上の歴史があるからこそ生み出すことが出来る賜物。老舗だからこそ作り出せる極上の空間で、伝統的な京料理を是非。

執筆者:麻生 玲央

器と、出会い物


・無花果の田楽
無花果の田楽。
無花果の田楽
田楽は無花果で登場。無花果はまず白ワインで煮てあり、それを冷やした後に田楽として仕立ててあります。白ワインを吸い込んだ無花果の薫り高い甘味と、味噌風味の重なりが味に膨らみをもたらします。

・ニシンと茄子の煮物
内装。
京都人なら、ホっとします。
織部の写し小鉢で供されたのはニシンと茄子の煮合わせ。昔の京料理(特に魚料理)を語る上で、ニシンと〆鯖は欠かせませんが、この料理はそのニシンを使ったクラシックな一皿。シンプルな料理だからこそ、京料理の歴史を感じさせる、これぞ「ほんまもん」の京料理なのです。

・鯛飯
鯛飯。
鯛飯
〆の御飯物は、鯛御飯。味わい的には薄味なので鯛の風味が際立つ仕上がりとなっており、家で作る鯛御飯とは別格の食べ応え。まさに一流の技ですね。添えられた香の物と一緒に、最後は贅沢にも御茶漬けにして完食。歴史的な空間の中でいただく鯛茶漬けはまた格別! ご馳走様でした。

・水物
水物。
水物
驚いたのが最後の水物! なんと「桃」、「メロン」、「マンゴー」、「梨」、「種なし巨峰(皮は剥き済み!)」と、五種類もの果物達が盛り合わせ! しかもジュレ付きです。正直、これだけの果物が惜しげもなく使われた水物は初めて。水物は最後のお楽しみですから、一種類でドーン!と出されるよりも、こういった少しずつをたくさん出す盛り合わせのほうが圧倒的に嬉しいですね。

また、涼しげな「りんご釉」の皿が良い演出になってます。

京の老舗で味わう贅沢時間

料理・伝統・設えなど、どれもが300年以上の歴史があるからこそ生み出すことが出来る賜物。ほんまもんの京都の時間に浸ることのできる老舗中の老舗と言えるでしょう。店のある場所は豊国神社や三十三間堂など、観光スポットの多いエリアですから、観光がてら、老舗だからこそ作り出せる極上の空間で、伝統的な京料理を是非。

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<DATA>
・店名: 京料理 道楽
・所在地:京都市東山区正面通本町西入
・アクセス:京阪電鉄「七条駅」徒歩約5分
・地図:Yahoo!地図
・TEL:075-561-0478
・営業時間:12:00~14:00(LO)、17:30~19:30(LO)
・定休日:祝日を除く月曜日
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