名刺はその人の分身! 名刺交換のマナーを押さえよう

名刺はその人の分身のようなもの。そう思うと扱い方がわかります

名刺はその人の分身のようなもの。そう思うと名刺マナーの考え方や名刺の扱い方がわかります

初めて自分の名刺を持ったときのことを覚えていますか? ガイド・三浦は、嬉しくて自分の分身のようなその名刺を何度も取り出しては眺めていたのを思い出します。

名刺の交換はビジネスの第一歩。決しておろそかにせず、「自分の分身」「相手の分身」であると心得て振舞うことが大切です。もし自分の名刺の上に何か置かれたり、汚されたり、捨てられたりしたらどうでしょう? 逆にいえば、そう心得ていれば無礼なことはできませんね。
   

名刺交換マナー!名刺入れは名刺盆を兼ねて使いましょう

名刺入れには、名刺の収納のみならず名刺盆としての役目もあります

名刺入れには、名刺の収納のみならず名刺盆としての役目もあります

そこで名刺入れが活躍します。もともと名刺は手渡しするものではなく、名刺盆の上に小袱紗を敷き、その上に名刺をのせて交換していました。現代は名刺盆のかわりに名刺入れを使うと礼儀にかないます。名刺入れは単なる収納グッズではないのです。

そこで、礼儀にかなった名刺交換のマナーをご紹介します。礼儀正しい方法を知っていればどんなシーンでも対応できるので、おとなのたしなみとして覚えておきましょう。
 

名刺を持ち歩くときのマナー

名刺はその人の分身ですから、きちんと名刺入れに収めて持ち歩きましょう。財布や手帳に入っていると汚れたり折れたりしますし、名刺盆の代わりにもなりません。

名刺入れをスーツに入れるときは、胸のポケットに入れます。相手に差し上げるものは腰から下に身に付けないのが礼儀だからです。

バッグに入れておくときは、定位置を決めてさっと取り出せるようにしておきます。
 

名刺入れに忍ばせる“粋”な裏技

文香を名刺入れに忍ばせるだけで、粋なおとなの名刺になります。

文香を名刺入れに忍ばせるだけで、粋なおとなの名刺になります

名刺は大事な自己紹介ツール。デザインや掲載内容に工夫を凝らした印象的な名刺も多くなりましたが、ちょっと粋な名刺テクニックとして、お手持ちの名刺にあなたらしい和の香りをつけてみてはいかがでしょう。名刺入れに文香を入れておくだけなので、とても簡単です。

文香とは手紙に同封して香りを届けるものですが、薄手の文香を名刺入れに忍ばせておくと、自然に香りをうつすことができます。和の香りは穏やかで鼻をつくようなきつい香りにならず、気づく人もいれば気づかない人もいる……そのさりげない感じがよいのです。また、名刺からほのかに漂う香りが話題になることも多く、その源が香水でも加工でもなく文香だという点が実に“粋”。
お好みのお香を使いオリジナル文香を作ることもできます

お好みのお香を使いオリジナル文香を作ることもできます。作り方は「文香とは?香りのメッセンジャー文香の作り方や楽しみ方」で解説!

やり方は、名刺入れに文香を入れ、その文香に接しているものから使っていけばOK。さらに、予備の名刺箱の中にも同じ香りを入れておいてもいいでしょう。香りの種類も様々で、男性向けの香りもあります。
 

失礼にならない名刺交換のポイント!

目下の者や訪問者から先に名刺を差し上げるのがマナー

目下の者や訪問者から先に名刺を差し上げるのが名刺マナーの基本

名刺は目下の者や訪問者から先に差し上げるのがマナーです……ということは知っていても、名刺の正しい扱い方をご存知ない方も多いのでは?

名刺はその人の分身であると心得、名刺盆のかわりに名刺入れを使い、両手で扱うことが基本です。また、受け渡しの際、会社名や名前が指で隠れないようにしましょう。シーンごとにポイントをご説明します。
 

名刺を差し出すときの名刺交換マナー

名刺は名刺入れの上にのせて両手で差し出すのが礼儀ですが、名刺入れののせ方にも二通りのやり方があります。

■正式 
自分の方に向けて名刺入れの上に置き、汚れなどがないかさっと確かめてから、時計まわりに90度、さらに90度回転させて相手の方へ向ける。

■略式
あらかじめ相手の方へ向けて名刺入れの上に置く。

合理的な略式ですることが多いのですが、正式なやり方も慣れてしまえば簡単ですし、その気配りや“間”が好印象になるでしょう。両方マスターしておき、その場の雰囲気に合わせて対処できるといいですね。
 

名刺を受け取るときの名刺交換マナー

「頂戴いたします」と言って両手で受け取り、お辞儀をします。

手元に名刺入れがある場合は、名刺入れの上で受け取ります。お辞儀をするときに、頂いた名刺が胸の高さから下がらないようにしましょう。

 

同時に交換をするときの名刺交換マナー

お互いに相手の名刺入れの上で受け渡しをします

お互いに相手の名刺入れの上で受け渡しをします

最近は同時に名刺交換をすることも多くなりました。お互い同じようなタイミングで名刺を差し出すため片手での受け渡しになってしまいますが、両手が基本であると心得て、すぐに空いた手を添えましょう。

名刺(名刺入れの上に相手に向けて置いた状態)を両手で持ち、渡す直前に右手で名刺を差し出し、相手の左手(名刺入れをお持ちならその上)に渡します。

相手の名刺よりも自分の名刺が低い位置になるようにやりとりすると、謙虚さが表現できます。とくに目上の方より高い位置にならないよう気をつけます。

相手が差し出した名刺は、左手の名刺入れの上で受け、右手が空いたらすぐに添えます

 

受け取った名刺の扱い方マナー

名刺を受け取ったら、相手の名前や肩書きを確認し、机の上座側に置いておきましょう。
  • 相手がひとりの場合は、名刺入れの上にのせて置きます。
  • 相手が複数の場合は、そのまま置きます。席順に並べて置けば名前も間違えません。
名刺の上に書類をのせたり、お茶をこぼしたりしないよう注意してくださいね。帰るときは押し頂いて(※)から名刺入れに仕舞うようにすると、大事に思う気持ちが表せます。決してその場に忘れてきてはいけません。

名刺の内容をきちんと把握していたり、机の上に置くスペースがないときには、机の上に置く必要はありません。この場合も、押し頂いて(※)から名刺入れに仕舞うようにしましょう。
※押し頂くとは、感謝の意をこめ頂戴したものを上に捧げ持つこと。名刺を両手で持ち、少し上にあげながら軽くお辞儀をする感じです。
 

名刺盆にするときの名刺入れの向きは?

名刺盆のかわりに名刺入れを使うときは、名刺入れの向きにも注意してください。
  • 名刺が横型の場合は、名刺入れの輪(※)が相手側に向くようにする。
  • 名刺が縦型の場合は、名刺入れの輪(※)が自分の右手側にくるようにする。
※名刺入れの輪は、ふたをかぶせたときの折り目のほうです。

名刺入れを上手く使いこなせるようになるとマナーにも磨きがかかります。第一印象もよくなるので、ぜひお役立てください。

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