暮らしの歳時記/正月の行事・楽しみ方(年末年始)

ひと味違う~粋なおとなの年末年始(4ページ目)

これから年末に向け、正月準備や片付けなどで忙しい日々が続きます。だからこそ、要所をビシッと押さえて心豊かに過ごしましょう!日本古来のたしなみにそのヒントがありました。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

暮らしの歳時記ガイド

大晦日(12月31日) ~心静かに年を越す


除夜の鐘を聞きながら初詣をすませる…これは正しいの?⇒答えはこちら
そしていよいよ大晦日。神社では「夏越の祓」(6月30日)から半年が過ぎ、残り半年の厄を落とす「年越しの祓」が行われ、名前と生年月日を書いた人形(ひとがた)に罪を移してお清めします。

年越しそばは、長くのびる「長寿蕎麦」、食べたら運が上昇したという「運気そば」、金細工職人がそば粉で金粉を集めたことから「福そば」、1年の苦労と縁を切る「縁切りそば」などと呼ばれる縁起もの。「ねぐ」=「祈る」という意味をもつねぎを入れて召し上がってください。

寺では除夜の鐘を打ち、108つの煩悩をひとつずつ取りのぞいていきますが、107回は年内に、最後の1回を新年に打ちます。

昔は大晦日の夜は寝ないで年神様(=初日の出)を待ち、これを「年籠り(としごもり)」といいました。うっかり寝てしまうと皺が増えたり白髪が増えるとされ、どうしても眠いときは寝ると言わずに「稲積む(いねつむ)」と言います。

また、初詣として年をまたいでお参りすることを「二年参り」といい、大晦日から足を運ぶ場合もあります。
■正しい初詣のしかたは⇒こちら
■参拝のたしなみは⇒こちら

こうしてめでたくお正月を迎えますが、日本古来のたしなみには、自分をとりまく様々なものに対する感謝や畏敬の念が込められています。それらをなぞっていくことで、今までとはひと味違う過ごし方や充実感を得られるように思います。


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