町おこしは梅と角しかないやろ
天角ハイボールは南高梅リキュール入り |
その質問に友人Fが我がことのように熱く語りはじめた。
Fの説明を要約すると、天満宮は天神さん、菅原道真。道真といえば梅。天満宮の紋は梅紋。お神酒は梅酒。「だから、梅しかないやろ」と言い放った。
頷きながらもうひとりの友人Hが「そんでな、梅といま人気急上昇の角ハイボールとの縁結びで商店街の活性化を図ったわけや」とラグビー選手のような体から、物書きならもっと勉強してこいや、といったニュアンスを漂わせたドスの利いた声を響かせ叩き込んできた。
なるほど、何とよくできた話。こんなに高いストーリー性のあるキャンペーンはなかなかない。200もの店が参加する理由がよくわかる。
天神さんもウイスキーを飲んだ
左がシールラリー用の天角帳 |
ポワーンと梅が香る甘ーいハイボール。こりゃいかん。すいすいグビグビ飲めてしまう。まいったな。で、2杯目からはスタンダードな角ハイボールに変えた。
飲みながらFとHがもうひとつ教えてくれた。7月6日に天満宮で、天角ハイボールでの商店街活性化祈願がおこなわれ、天角ハイボールが奉納されたという。
大阪天満宮の歴史は949年にはじまる。1000年をはるかに超えたこの21世紀に、なんと天神さんがウイスキーを、ハイボールを飲んだのだ。自民党の55年体制が崩れたなんてことは、天神さんのウイスキーに比べたら驚くに価しない、とわたしは言いたい。天晴ではないか。
日本のウイスキーの創始者で角瓶の香味開発者、鳥井信治郎が生きていたら、感無量であったにちがいない。
他にもふたりは面白い話をたくさん聞かせてくれたのだが、何軒も飲み歩いて忘れてしまった。HとFが飲ませ過ぎるからいけないのだ。呑んべぇは人のせいにすると気が楽になる。お粗末。
で、最後にこれだけは忘れないで押さえておかなきゃいけない。
天神橋筋商店街の天角ハイボールキャンペーンはシールラリーだ。天角帳なるものがあって、天角または角のハイボールを1杯(350円)飲むごとにシールを貼ってくれる。10、15、20、30、50杯と溜めたシール数によって角瓶オリジナルグッズがもらえる。ラリーは9月30日までやっている。
さあ皆さん、大阪に行ったら天角ハイボールを飲まなきゃ駄目。天角ハイボールは旨い。天神橋筋商店街は酔わせる。新しい大阪名物は、天晴だぜ。
天角ハイボールに関しての詳細はこちらをご覧いただきたい。
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