おすすめはジャックローズ
クリスマスはこんなカウンターでしっとりとした夜をどうぞ |
食後に胃をすっきりさせたい時には最高で、またバーテンダーによって味わいの幅が広いカクテルである。いろんなバーでの飲み比べも愉しめる。というのはカルバドスを利かせるか、グレナデンを利かせるかで飲み口がかなり違う。
わたしはブランデーサワー的な感覚を好むのだが、味覚は人それぞれ。何軒かのバーに行き、自分の好みの味わいを見つけるといい。
そして詳しいレシピはバーテンダーに聞いてみるといい。初めての店では、こうした会話から親近感が生まれる。バーテンダーと、どう接したらいいのかなんて悩まなくていい。
カクテルに詳しくないのならば、とりあえずジャックローズについて教えてもらい、そこで「この次に飲むカクテルは、どんなものがいいでしょうか」と聞くのだ。もちろんジャックローズを2杯つづけてもおかしくない。それはそれでバーテンダーも喜ぶ。
最後に試して欲しいウイスキー
もうひとつはウイスキー。飲み慣れないからと切り捨てないでいただきたい。最後に一杯、ウイスキーをどうぞ。慣れない人は、こんな頼み方をバーテンダーにしてみてはどうだろう。
たとえば「まろやかな甘みを感じるウイスキー」といった漠然とした頼み方でいい。それをとりあえずストレートで嗅いでみる。ひとくち啜ってみてもいい。イケルと感じたらそのままストレートやロックにしてもらう手もある。
ちとキツイな、と感じたならばハイボールにつくり替えてもらうといい。このくらいのことは我がままでもなんでもない。バーテンダーはウイスキーファンが増えることを喜び、また熱心に接してくれる。ウイスキー&ソーダはストレートとはまた異なる貌をみせ、飲みやすい。ウイスキー入門者にはとくにおすすめする。
こうして2、3杯飲んですっと帰っていくのが粋。わたしのようにグダグダ、ダラダラ酔いをするのはバカオヤジ。この年末、ジャックローズとウイスキーのハイボールを飲んで粋に美しく酔いなさい。あっ、先にハイボールを飲んでもいいからね。ウイスキー&ソーダで口をすっきりさせてジャックローズという飲み方もある。クリスマスの夜のバーもいいもんだよ。
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