60~80年代のボトルたち
ブレア・アソール、グレンドロナック、カーデューのオールドボトル |
ブレア・アソール12年(¥3,500)。これは夏目漱石ゆかりの地、ピトロッホリーにある蒸溜所でブレンデッドのベルのキーモルトと知られているが、おそらく60年代後半から70年代にかけてのボトルではなかろうか。
グレンドロナック18年(¥4,000)。このボトルは、80年代と思われる。
カーデュー12年(¥3,500)。これは70年代後半から80年代前半といったところか。
まあ、興味とお金がある方は試してみるといい。いまの香味とは異なる点に気づかれることだろう。
高い値段のものばかり紹介してしまったが、普通のバーであること。したり顔のウイスキー通ぶった客の集まるバーではないことを、あらためて言っておく。
高級ブレンデッドとカスク
響21年と山崎のヘビリーピーテッド1993 |
何がよくでるの、と聞いたら、「響21年(¥2,300)を飲まれる方が多いんですよ。もちろんスタンダードなシングルモルトがよくでますが、ブレンデッドの円熟した味わいを堪能する方もいらして、幅広く飲んでいただけるのでバーテンダーとしても愉しい。ありがたいですよね」と椎葉氏は答えた。
で、しつこく、いまいちばん人気は何、と聞いた。するとザ・カスク・オブ・山崎1993 ヘビリーピーテッドモルト(¥1,500)だという。これは昨年出されたものだが、人気というのは頷ける。
とてもわかりやすい香味で、アイラモルトが好きな人ならばさらっと受け入れられるはずだ。サントリーにしては非常にスモーキーな香味で、ホワイトオークのパンチョン樽のバニラ様の甘みがしっかりと感じられる。伸びのいいスモーキーな余韻に嫌みがなく、すっきりとしている。
これだけ幅広く愉しんでもらえるのは、椎葉氏の人徳ではないか。そう思う。とにかく行ってごらん。いいバーだよ。
おすすめINDEX『バー・東京』もご覧いただきたい。
東京都江東区門前仲町2-3-14
tel.03-6411-0659
18:00~3:00(日祝 ~24:00)月休
チャージ¥800、ウイスキー¥1,000~、カクテル¥1,200~