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ウイスキー&バー/ウイスキー雑学・業界情報

2回ウイスキーの綴り、kyとkeyの違い(2ページ目)

前回の記事でラベルについて書いたら早速にウイスキーの綴りについて教えてくれ、という人がいた。私はそれほど「へぇー」っと唸るほどのことでもないと思っていたので、これまで触れてこなかったのだが仕方がない。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

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アメリカンにもEがある

バーのカウンターからボトル棚のアメリカンウイスキーの群れを眺める。ほとんどにEが入っている。世界で最も飲まれているテネシーウイスキーのジャックダニエルにもEがある。
よく知られているバーボンウイスキーでは、アーリータイムズやメーカーズマークにはEが入っていない。

おそらく、アメリカンウイスキーの業界では、アイルランドから渡った人たちが地位と幅を利かせたために、Eと綴るほうが多くなったのではなかろうか。
 
ジャック、アーリー
上がジャックダニエル、下がアーリータイムズのラベル。同じアメリカンウイスキーでもアーリータイムズにはEが入っていない。
ね、わかっちゃうと、なんてことはないでしょ。何故、って思ってる時がいちばん愉しいのだ。
 

アイリッシュも旨い

メルマガにも書いたが、アイリッシュウイスキーは旨いよ。私はいま、ジャパニーズとアイリッシュを飲んでいる。飲む量ではスコッチはその次の第3位になってしまった。

タラモアデュー、ミドルトンヴェリーレア、ブッシュミルズ、ジェムソン、カネマラといった代表的銘柄ばかり飲んでいるのだが、それでもそれぞれに個性があって旨い。

アイリッシュウイスキーの特長についてはいずれ記事にするが、皆さんもそれまでにバーで飲み比べてみておいていただきたい。スコッチだけがウイスキーじゃないってことが、よくわかるはず。
事実、19世紀まではアイリッシュのほうが広く飲まれていて、スコッチは20世紀からといえなくもない。
ウイスキーの歴史はスコッチ中心に語られているから、あまり知られてはいないが、アイリッシュの歴史もなかなかに面白い。勉強すると愉しい。

それとスコッチのシングルモルト人気の中、ひとりカウンターでアイリッシュのグラスを傾けるのは粋だと思うよ。まあ、いつもの通り言いたいのは、ウイスキーってのは何でも旨いってこと。
時と場合によって、アメリカンやカナディアンも飲みこなせるようになると愉しいよ。

前回の「貌で飲むウイスキー。ラベルの美学」もご一読いただきたい。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。
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