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晩秋にコーヒーカクテル2/ノルマンディー・コーヒー

温かいコーヒーカクテルの2回目は「ノルマンディー・コーヒー」。フランス、ノルマンディーの最優良産地ペイ・ドージュ地区の中心地、コカンヴィエリに本社を置く「カルヴァドス ブラー グランソラージュ」ベースが最高の味わいである。ウイスキーベースの「アイリッシュ・コーヒー」とはひと味違う、りんごや杏といった甘くフルーティーなニュアンスがあるホットカクテルだ。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

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カルヴァドスのりんごのフルーティーさが潜むコーヒー

 
カルヴァドスブラーグランソラージュ

カルヴァドスブラーグランソラージュ

  さて晩秋におすすめの二つ目のコーヒーカクテルは「ノルマンディー・コーヒー」。前回『晩秋にコーヒーカクテル1/アイリッシュ・コーヒー』でご紹介したアイリッシュウイスキー・ベースのアレンジである。
 フランスのノルマンディーと名が付けば、ベースのスピリッツはもちろん特産のりんごを原料にした蒸溜酒、カルヴァドス。ブランドは「カルヴァドス ブラー グランソラージュ」おすすめだ。
 ノルマンディーの最優良産地ペイ・ドージュ(Pays d’Auge)地区の中心地、コカンヴィエリの町に本社を置く1825年創業のブラー社は、高品質のカルヴァドスを製造しつづけている。「カルヴァドス ブラー」に関しての詳細はカクテルエッセイ『オンドリのしっぽ/第24回『薔薇色の時、ジャック・ローズ』で詳しく述べているので是非そちらをご一読いただきたい。
 では「ノルマンディー・コーヒー」のレシピと味わい。「アイリッシュ・コーヒー」同様、ベースのカルヴァドス以外は、砂糖(ザラメ)、コーヒー、生クリームを使う。
 「アイリッシュ・コーヒー」は温もりを与えてくれるだけでなく疲れた神経を覚醒させてくれるような感覚がある。もちろん「ノルマンディー・コーヒー」も心地よい温もりがあるが、こちらはなんだか優しさに抱かれる感覚だ。
 コーヒーの味わいのなかからカルヴァドスのリンゴのみずみずしいフルーティーな口中香が浮遊してくる。杏(あんず)のような独特の甘酸っぱさが感じ取れる。ウイスキーベースの「アイリッシュ・コーヒー」にはない、この果実のニュアンスが切ないような、なんともいえない優しさを呼ぶのではなかろうか。
 どちらを選ぶかは気分次第。コーヒーとアイリッシュウイスキーか、コーヒーとカルヴァドスか。どちらも素敵なホットカクテルであることは確かである。(カクテル撮影/児玉晴希)
 
 
ノルマンディー・コーヒー

ノルマンディー・コーヒー

Normandy Coffee
ノルマンディー・コーヒー
カルヴァドス ブラー グランソラージュ  30ml
砂糖(ザラメ)             1tsp.
コーヒー(ホット濃いめ)        適量
生クリーム               適量

グラスにザラメを入れ、コーヒーとカルヴァドスを注ぎ、ステアする。最後にホイップした生クリームをフロートする
 

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