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ウイスキー&バー/ウイスキー、おススメのこの一瓶

その1 夕暮れのドライ・マンハッタン(2ページ目)

新シリーズ、達磨の好きなウイスキーベースのカクテルのはじまり。トップはドライ・マンハッタン。マラスキーノ・チェリーではなく、パール・オニオンをグラスに沈めるのがなんともお洒落なのだ。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

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それ以来、私は真似ている。
ただベースはいろいろと試してみたが、ほとんどCCかアメリカン・ストレート・ライウイスキーの代表格、オールド・オーヴァーホルトだ。
ドライベルモットはドラン社のシャンベリーと決めている。余計なアロマのない華やかな香味が気に入っている。

Dry Manhattan
ライウイスキー 4/5
ドライベルモット 1/5
アンゴスチュラ・ビターズ 1dash
上記の材料をステアしてグラスに注ぎ、マラスキーノ・チェリーを飾る(私はパールオニオン)。またビターズを使わずにレモンピールを擦るスタイルもある。

晴天の日の夕方5時から飲む時はこのカクテルを一杯。そしてシングルモルトの青臭いような若々しいカツンとくるやつを2杯飲んで、真っ直ぐ家に帰る。家で食事をしながら、ビールやワインなんぞ飲まない。この3杯だけで満足する。
外で食事をして、そのあとバーなんて時は、食事中はビールしか飲まない。ワインや日本酒を味わうと、バーでおいしく飲めるカクテルが決まってしまうからだ。そしてウイスキーの海を渡るぞ、と決心した夜の飲み方は最近、定番化してしまった。


まずギムレットかサイドカー(これはその夜の気分)。次に待ってましたのドライ・マンハッタン。それでバランタイン17年かベイリー・ニコル・ジャーヴィーのどちらかを飲み、シングルモルトを3、4杯。最後の締めに響かアンティクァリー。ウイスキーはショットグラスのストレート。始めと終わりにブレンデッドである。


一度、ニューヨークのバーで笑える体験をした。
ドライ・マンハッタンとオーダーしているのに通じない。バーテンダーは何度も「マティーニ?」と聞き返してくる。こっちは何度か発音を変えてオーダーを試みる。5、6回目に異常な早口で「マナタン」と言ったら通じた。


通常のマンハッタンとの違いは、赤いスウィートベルモットではなく、ドライベルモットを使うこと。ライウイスキーの配合比率がドライ・マンハッタンの方が高くなるという点だ。
もうひとつパーフェクト・マンハッタンがある(ミディアムともいう)。これはライウイスキーにスウィートとドライの両方を入れてミックスするというものだ。


あなたはどのタイプがお好みか。見つけていただきたい。
口中にまろやかな甘味が広がるマンハッタンがいいか、キレの味のいいカツンとしたドライがいいか。まあ、その夜の気分なんだけどね。

Perfect Manhattan
ライウイスキー 4/10
スウィートベルモット 3/10
ドライベルモット 3/10
アンゴスチュラ・ビターズ 2dash
ガーニッシュはDry Manhattanと同じ。

前回の私の好きなカクテル『アイルランドを謳うシャムロック』も是非、ご覧いただきたい。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
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