シングルモルト至上主義者の中にはブレンデッドを混ぜもののように言う人がいるが、こういう人は相手にしないで欲しい。ウイスキー通ではなく、ただのマニアである。
バランタインのチーフブレンダー、ロバート・ヒックス氏はブレンドを家づくりや、油彩画にたとえて語ってくれる。
グレーン原酒は土台、あるいは下塗りで、モルトで外装や内装、あるいはアウトラインから多彩な色調といった具合につくり上げていくという。


以前、サントリーの元チーフブレンダーで『響』を開発した稲富孝一氏(現ウイスキー研究家)は、日本人に簡単に説明すると、と前置きして、こう語ってくれた。
「味噌汁にたとえるならば、ダシはグレーン、味噌はモルトということになるんです」
私は、これを聞いた時、バシッと膝を打った。


第一回はここまで。今回は少々高級な銘柄のものばかりを紹介してしまったが、次回はスタンダードな手頃な価格の日常的に愉しめるウイスキーを紹介する。
また、モルト原酒、グレーン原酒についてわからない方は、リンク集の “ウイスキーってなんだ” を順に見ていただければ、よく理解できると思う。

同シリーズ第2回『ダシの前に、もう一度酒齢の話』をお読みいただきたい。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。