ガイド土橋:
ところで、メモ帳などは使っていますか?
細谷さん:
使っていません。
と言っても仕事のアイデアなどは、歩いてるときや、電車に乗ってる時など不意にやってくるものです。
そのときは携帯電話のメモ機能を使っています。
メモ帳は持たず、不意に思いついたアイデアはこの携帯電話のメモ機能を使うという。 |
これなら歩きながらでもメモが取れます。また、片手が鞄でふさがっていたとしても携帯であれば、テンキーで押せますしね。
満員電車でメモする時もこれならどうにかなります。
ガイド土橋:
なるほど、確かにメモとペンだと、両手が必要ですし、さすがに歩きながらという訳にはいきませんね。
次に、書類のファイルは、何かお使いですか?
細谷さん:
使っていません。
かと言って、仕事の中で全く紙の資料がないという訳ではありません。クライアントから資料をいただくこともありますので。ただ、できるだけ相手の方には後でデジタルデータでいただくようにしています。
それをいただいたら紙の方は破棄するようにしています。
紙だとそもそも持ち歩くのが面倒です。そして、外出先でいつでも見るということができません。そういうこともあり、デジタル管理を基本としています。
ガイド土橋:
では、最後にいつもの質問を。
細谷さんにとって文具とは?
細谷さん:
愛用のノートは今後も使うだろうと語る細谷さん。 |
私はあまり文具を沢山使わない方ですが、仕事をしていく上でなくてはならないものですね。特にホワイトボードそして今使っているノートは特に。
今ちょっと気になっているのが「iPad」です。発売されたらきっと買うと思います。ひょっとすると「iPad」が今使っているノートの役割の一部を担ってくれるかもしれません。でも、仮にそうなった時でも、ペンを持って書いていくというものは、やはり相変わらず必要だと思います。実は、先日万年筆を手に入れました。アナログで書くということも大切にしていきたいと思っています。
この組み合わせがひょっとすると部分的にiPadに置き換わるかもしれない。 |
ガイド土橋:
本日はありがとうございました。
取材後記
細谷さんはこれまでの隣の文具活用術史上最も少ないアイテムを活用されているという方でした。ただ、この少ないアイテムというのも私自身、とても刺激的でした。
私は、仕事を今よりはかどらせるために何か新しいアイテムも付け加えようという発想についついなりがちです。しかし、今回の細谷さんの話をお聞きして逆に今使っているもの減らしてみる、その役割を他のアイテムで代替させるという発想も一度じっくりとしてみるべきではないかと感じました。
私も細谷さんのように出先などいろいろなところで仕事をすることが多いので、減らすメリットは大いにありそうです。
<関連リンク>
細谷さんのベストセラー」「地頭力を鍛える」
最近出版したばかりの訳書「プロフェッショナルアドバイザー」
<「隣の文具活用術」バックナンバー>
「隣の文具活用術」アイデアのつくり方編
「隣の文具活用術」アートディレクター編
「隣の文具活用術」朝4時起き編
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