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隣の文具活用術 学校の先生編(6ページ目)

今回の「隣の文具活用術」は学校の先生。勉強を教える先生は、一体どのような文具を使い、そして活用されているのでしょうか。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド


ガイド:
最後に稲垣さんにとって文具はどんな存在ですか?

稲垣さん:
稲垣さん
自分のワークスタイルにあた文具を選び抜いて使いこなしている。
私の好きな作家に、橋本紡さんという方がいます。その方がテーマとしてよく書いていることがあります。

「平たんな日常という戦場をいかに生きぬくか」

私にとって文具は日常を生きぬくための武器、つまり道具であると思っています。私が文具にこだわりだしたのは、中学受験のことでした。受験勉強用に蛍光マーカー10色、ゲルインクボールペン20色をいつもペンケースに入れて使っていました。よくクラスの仲間からは、「腐る程ペンを持っている」などと言われていた程です。

今ではさすがにそんなに沢山の文具を使うことはなくなりましたが、その分とことん気に入ったものを少しだけ持つというスタイルに変わってきました。最近、文具へのこだわりのポイントも「快適に使える」そして「心地よさ」という点を重要視するようになってきました。その心地よさということに気づかせてくれたのが万年筆した。

日記や手帳がこれまで休まず続けてこられているのも、心地よい書き味の万年筆があったからだと思います。心地よさは、しいては仕事のはかどりにも繋がっていくのだと思います。

ガイド:
本日はありがとうございました。

取材後記

手帳を選ぶのに自ら企画書を作るというお話はとても衝撃的でした。しかし考えてみますと、私たちも、自分はこういうワークスタイルだからこんな仕様のスケジュール帳がいいだろうなと何となく頭の中で考えていたりします。この何となく考えてるということがきっと中途半端なんでしょうね。それが結局、実際に使っていく中での不満点へと繋がっていのでしょう。来年は私もスケジュール帳を買うためにしっかりと企画書に落とし込んでみようかと思っています。

こうした手帳選びに代表されるように稲垣さんの文具選びにはいずれもしっかりとした理由がそこにあります。それは小さな付箋に至るまでです。理系の方ならではの理詰めの文具活用術が根底に流れているのでしょう。

しかし、そうした理詰めだけでなく、一方で心地よさという感覚的なものも同時に大事されています。要はこの二つのバランスが大切ということなんだと思います。そうしたことを気づかせてくれるお話した。

<「隣の文具活用術」バックナンバー>
元シルク・ドゥ・ソレイユ ダンサーの文具活用術
「隣の文具活用術」トラベラーズノート
「隣の文具活用術」ポスタルコ マイクさん編
「隣の文具活用術」手帳メーカー編
「隣の文具活用術」雑誌編集者編」
「趣味の文具箱」編集長の愛用文具一挙公開
銀座・伊東屋 万年筆売り場の方の愛用文具
「隣の文具活用術」読売新聞記者編
「スピードハックス」大橋さんの文具術
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