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メーカーズマーク セラーエイジド2023/超長期熟成その味わい評価(2ページ目)

メーカーズマークの挑戦的な超長期熟成「メーカーズマーク セラーエイジド2023」が発売された。3代目、ロブ・サミュエルズの創作である。スタンダードの熟成を終えた製品を、庫内温度を年間10度程度に保てるライムストーンセラー(石灰岩づくりの貯蔵庫)に樽ごと移し、スタンダードと同程度の追加熟成をおこなうという行程を経たもので、エイジングは11~12年ものということになる。さて、その味わいを評価してみたい。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

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重層感、複雑味があり、ストレート、ロックがすすめ 

左/開発者、3代目ロブ・サミュエルズ・右/メーカーズマーク セラーエイジド2023

左/開発者、3代目ロブ・サミュエルズ・右/メーカーズマーク セラーエイジド2023

 アルコール度数は57%と極めて高いが、パンチは穏やかといえるだろう。そのぶん香味のボリューム感に圧倒される。バーボン、バーボンしていないところに好感が持てる。これはあくまで私見である。
 ストレートで試すと、ホワイトオーク由来のバニラのニュアンスはもちろんだが、とても上品な香り立ちである。チョコやダークラム的な香味も潜んでいて、ほんのり果実的な酸味もある。スパイシーな清涼感もほのかに香る。とにかく香味のコンテンツが多彩だ。
 MMのスタンダードはオレンジ的ニュアンスがあるが、「MMセラーエイジド2023」からはアプリコットやプラムの香りが感じられる。
 ストレートがいちばんと思っていたのだが、オン・ザ・ロックもかなり楽しい味わいである。ロックは好感の持てるフルーティーな心地よい酸味が表出する。こちらはフルーティーな清涼感といえよう。
 
Maker’s Mark Cellar Aged 2023
メーカーズマーク セラーエイジド2023
700ml・57%・¥16,000(税別希望小売価格)
香り  アプリコット・桃・プラム
味わい 上質なバニラ・紅茶のようなまろやかさ・熟した果実
余韻  なめらか・複雑で多彩な香味のニュアンスが長くつづく
 

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