リンゴ型肥満と洋ナシ型肥満のダイエット法を知ろう
「ダイエットをして痩せる」の正しい定義は体脂肪を減らすことですが、その体脂肪の種類やつき方によって、2種類のタイプに分けることができるのをご存知ですか? 1つは中年男性に多い「内臓脂肪型」、そしてもう1つが女性に多い「皮下脂肪型」です。この2つのタイプは体型がある果物の形に似ていることから、「リンゴ型肥満(内蔵脂肪型)」「洋ナシ型肥満(皮下脂肪型)」とも呼ばれています。
これら2つのタイプにはそれぞれの太り方に特徴があり、またその対策法も違ってくるもの。そこで次からは、よりスピーディーに効率よく体脂肪を減らすために「リンゴ型肥満(内蔵脂肪型)」「洋ナシ型肥満(皮下脂肪型)」の特徴、さらには、それぞれ脂肪を減らす有効な方法について解説していきたいと思います。
あなたは何タイプ?「リンゴ型肥満」それとも「洋ナシ型肥満」?
あなたの体型は「リンゴ」それとも「洋ナシ」?
自分の体にはどんな脂肪がついていて、どのタイプの肥満かを知ることは、体脂肪を効率よく減らすために重要なことです。
「リンゴ型肥満(内蔵脂肪型)」は、お腹周りに脂肪がつき、まさしくビール腹といわれるなど中年男性に多い太り方をいいます。内臓につく脂肪は生活習慣病を引き起こしやすいと同時に、体内で悪玉物質の量を増やすので、糖尿病、脳梗塞、高血圧など成人病にかかる確率も非常に高くなるといわれています。
一方、「洋ナシ型肥満(皮下脂肪型)」は、お尻、下腹、太ももなど下半身を中心に脂肪がつき、女性に多く見られる太り方というのが特徴。皮下脂肪は妊娠や出産時のエネルギー源となるため、あまり減らしすぎても危険ですが、皮下脂肪が蓄積されて代謝されないままでいると、セルライトができやすくなるので注意が必要です。
「リンゴ型肥満」と「洋ナシ型肥満」のベストな体脂肪解消テク!
タイプ毎に効率よく脂肪を減らすコツがある!
「リンゴ型肥満(内蔵脂肪型)」の脂肪は血行の良い内臓周りにつくため、蓄積されるのも早いですが、分解されるのも早いという性質を持っています。よって、運動や食事制限によって比較的簡単に落とすことができるといわれています。特に体脂肪を直接エネルギーとして使う有酸素運動は有効なので、ウォーキングやジョギングを習慣にするとよいでしょう。また食事面では、油と糖分を控え、カロリーを抑えた良質なタンパク質を積極的に摂るように心がけましょう。
「洋ナシ型肥満(皮下脂肪型)」の脂肪は内臓脂肪に比べると代謝が悪いので、どちらかというと分解されにくい性質を持っています。外見的に肥満体型が目立ちやすいという困った特徴も。しかし、皮膚のすぐ下にある脂肪は外からの刺激を加えやすいため、マッサージで血行を促すと同時に、運動と食事制限を続ければ徐々に効果が現れます。具体的な方法としては、運動は有酸素運動と無酸素運動(筋トレ)を組み合わせて行うのがより効果的です。
食事面では、脂質類を控えること、さらに体を冷やさないことも重要です。冷たい飲み物などはなるべく控え、体を温める食材を取り入れることが脂肪を減らすポイントになります。
男性と女性、太り方の違いはあるの?
男性と女性の太る原因と対策法は?
最後に男性と女性の太り方の違いについて解説していきましょう。
女性の太り方を解説するうえで最も大きな要因となるのは、エストロゲンという女性ホルモンの物質にあります。月経のある女性は、その間女性ホルモンの働きで、余ったエネルギーを皮膚の下に皮下脂肪として蓄える働きがあります。これは、来るべき妊娠や出産、授乳にともない、体内から減っていくエネルギーを自然に蓄えられるようにするためのこと。
しかし、閉経にともない女性の体から女性ホルモンが減少してしまうとどうなるか? もともとエネルギーを消費してくれる筋肉量が少ない女性の体は、どんどん太りやすい傾向に! 40代後半~50歳あたりから太る女性が多いのはこのためなのです。かといって過激な食事制限などをしては、かえって食べ過ぎを招くので逆効果。ストレスのない適度な運動と野菜を中心にしたバランスのよい食生活が、太らない習慣、強いては太りにくい体質に導いてくれるでしょう。
一方、男性が太る主な原因は、成長ホルモンの分泌&筋肉量の減少にあります。エネルギーを消費してくれる筋肉量が減っていくのに、若い頃と同じ(またはそれ以上)の食事量を摂れば太るのは当然のこと! 特に女性ホルモンを持たない男性は、消化器官の周りに内臓脂肪がつくという危険な結果を招くことになります。このような状況を回避するためには、やはり食生活の見直しと適度な運動が必須です。
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