グルメ・各国料理(海外)/アジア・アメリカ美食旅プラン

チャレンジ精神と舌を刺激する激辛四川料理(3ページ目)

世界三大料理のひとつに数えられる中国料理。なかでもパンダの故郷、四川省は激辛の四川料理でおなじみ。もちろん、むやみやたらに辛いだけではなく、辛さの奥には複雑な旨味が隠れています。

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

口から火を噴く辛さ!? 四川火鍋

四川火鍋
真ん中に仕切りがついた火鍋用の鍋は鴛鴦鍋と呼ばれる©chineko

火鍋
火鍋には羊肉が定番©chineko
中国各地に鍋はありますが、この地方にも「火鍋」(ひなべ/フォグゥオ)という、名前からして辛そうな鍋があります。いわゆるしゃぶしゃぶのようなもので、仕切りがついた鍋に2種類のスープを入れて食べます。

そのひとつは、麻辣湯(マーラータン)と呼ばれる唐辛子を大量に入れた辛いスープ。もうひとつは豚骨などで出汁をとった優しい味わいの白いスープ、白湯(パイタン)です。麻辣湯には漢方薬や香辛料もたくさん入っているため、健康にもよいといわれています。地元の人のなかには、白湯はなしで麻辣湯のみを楽しむ人もいますが、2種類頼んだ方が安心。羊肉や豚肉、ソーセージや野菜など、好みの具でいただきます。

※四川火鍋の老舗といえばココ
皇城老妈(琴台店 ※成都金沙店もアリ)
  • 所在地:成都市琴台路106号
  • TEL:028-8614-8510

まだイケる? チャレンジしたい四川料理

四川料理
辣子鶏(左)と口水鶏(右)©タムタムの世界の中華料理情報

激辛料理、まだまだあります。見た目にインパクトが強いのが「辣子鶏」(ラーズージー)は、鶏肉の唐辛子炒め。とにかく使っている唐辛子の量が半端なく多い! ただ唐辛子をさけて食べれば鶏肉自体の辛さはそれほどでもなく、爽快な香りでビールも進みます。また、四川風のゆで鶏「口水鶏」(コウシュイジー)は、日本語にすれば「よだれ鶏」。よだれが出るほど美味しいから、こう呼ばれるのだそう。このほかにも日本で人気の「坦々麺」も四川の名物ですね。

いずれにしても四川料理は単に辛いだけではなく、その奥にある複雑な旨味や香りがポイント。ぜひ汗をかきながら、じっくり味わってみてください。

※昨年5月に発生した四川大地震の影響ですが、すでにほとんどの観光地で観光客の受け入れを再開しています。
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